満足度★★★
方言劇は面白い
原作はチェーホフ。私がこの戯曲を初めて知ったのは、いまから40年以上前で、そのときも日本のある村を舞台とした、やはり方言による翻案劇だった。
筋立てがシンプルなので日本の劇に翻案しても違和感はなく、今回、下北弁のこの芝居を観ようという気になったのも、そのときの記憶があったからだ。
のし紙仕立てのユニークなパンフレットだが、作りがいかにも内輪向けなのが残念。「嗚呼!」は「SPACE U」という劇団内のユニットのようだが、演出家の弁もプライベートなエピソードのみで、公演内容に触れていない。
下北半島の観光案内より、下北弁で上演しようと思った動機や、代表的な下北弁の単語紹介などを載せてほしかった。
11月に下北沢でも再演されるそうなので、興味のあるかたは、どうぞ。