実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い、お薦め。
講談風の語りを交えて描く現代劇ー保険営業の悲哀がしっかり味わえる。説明にあるヘッドハンティングされて新部長に就任したのは、保険営業のプロと素人の女性2人。対極の2人の部長が公演の肝。この2人が講談師の役割を担い、物語を膨らませていく。プロの部長は、部下を厳しく鍛えるが相談し難い。一方 素人の部長は相談し易いが甘く見られる。保険営業を通して人材管理・活用、そして育成・適所といった人間観察が透けて見えてくる。
キャスト2人が、釈台代わりの演台に張扇を叩きながらリズミカルに語る講談風の話芸、そして現代劇にも現れる奇抜さ。「言葉のガソリンで回り続ける保険屋たちの群像悲喜劇」の謳い文句、いつの間にかノせられたシリアス/コメデイ。笑い続けた衝撃、いや笑劇だった。
(上演時間1時間50分 休憩なし)