『CHORIKO』 チョリ子 公演情報 anarchy film「『CHORIKO』 チョリ子」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    アングラの新星!
    当劇団初見。
    唐十郎の劇作に似てはいるものの、唐十郎ほど浪漫色は強くなく、かつ、イイタイことが明確なのが特徴。
    アングラ演劇の新星を発見といった気分である。

    ネタバレBOX

    物語は、常に二項対立の構図で描かれる。
    正常であると信じ込んでいる一般人(マジョリティ)が実は異常で、一般人が日頃異常であると判断している異端者(マイノリティ)こそが正常かもしれないというアンチテーゼを我々に突き付けてくる。
    異端として物語で描かれるのは、脳性まひと思われる肢体不自由を患い、かつ、在日であという二重のハンディを背負う2人姉妹。薬漬けで、フーゾクしか行き場のない女たちなどなど。

    登場人物が多く、本編のストーリーに必ずしも必要とは思われない登場人物もいることから、全体として雑然とした印象は受けるものの、これこそがアングラのカオスであるといわんばかりに劇作は主張を続ける。

    役者では、主人公のチョリコとジュナコを演じた間瀬と池上が難しい役どころを好演。

    劇団の今後に大きな期待を抱かせる公演であった。

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    2010/08/18 22:05

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  • ありがとうございます!

    2017/05/05 01:05

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