ザ・キャラクター 公演情報 NODA・MAP「ザ・キャラクター」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    初めての野田地図
    賛否両論ですが、自分は圧倒的なものを感じました。
    後から後から、あのシーンはこんなことを伝えたかったのかな・・・と
    考えずにはいられない作品です。
    後味はものすごく悪いけど、
    あの後味の悪さは何なんだろうと夜も眠れず昼はまどろみそうになる作品です。

    ネタバレBOX

    舞台のキャッチコピーに「コトバが神になる」と書いてありましたが、
    タイトルの「ザ・キャラクター」はコトバという意味が第一義であるように思います。

    日本人にしか通用しない言葉の数々
    野田さんの作品は以前から言葉遊びが多用されていたようですが、
    今回も漢字を巻き込んだ言葉の面白さ満載でした。

    神・袖・紙

    神とは幼い子供がすがりつく袖のようなもので、
    紙くずのようなものも、神になり得る。

    われわれ日本人にとって宗教とは何か、神とは何か。
    世界を変えようとした正義感に燃えた人々が
    あまりにあっけなく人を大量に殺していく。

    モチーフは「地下鉄サリン事件」
    あまりに多くの罪もない人々が犠牲になったことが
    最近また、ワイドショーで報じられていた。

    宮沢りえ演じる「マドロミ」は、われわれ一般人の代表。
    われわれも、単なる同時代を生きた一人というだけではなく、
    加害者になりえたのかもしれない。
    もしくはなりうるのかもしれない。

    自分を強く持ちながらも、
    世界と調和し、働きかけていくこと
    その難しさ、大切さを改めて感じることができた。

    今更ではなく、今こそ観たい作品だったと思います。

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    2010/08/14 00:58

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