映像鑑賞
満足度★★★★★
2024年5月16日11時35分 ゲキシネ ブルク13
やっぱり映画は親切で良い。ここを見るんだ!ここを見ておけ!!がはっきりわかる。
ダンカン王を殺し、マクベスが新王になった時に客席の方にわずかに顔を向けながらほくそ笑むマクベス夫人の表情や、後半、殺人者の汚れた手についた血が取れないとハエのように手をすり合わせた末にベッドに倒れて流す涙が分かるのは、前方席の、それも松たか子マクベス夫人に注目していた人だけと思われる。ほんの一瞬目を離したり、遠くの座席だったりしたら、見落とすのではないだろうか。映画はちゃんとそこを捉える。
生でも見たかったけれど、こう言うことがあるとゲキシネにしてくれてありがたいとつくずく思ってしまうのでした。
内野聖陽さんは「きのう何食べた?」を見てから好きになれましたが、このマクベスを見ていたらもっと早くに好きになれたかもと思う私でした。