ハナコトバ -朗- for spring 公演情報 Daisy times produce「ハナコトバ -朗- for spring」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    鑑賞日2024/04/14 (日) 17:00

    植野祐美がプロデュースする企画団体のリーディング公演。ダブルキャストのBチームを観劇。

    受付でチケットと一緒に番号札を渡される。何かと思えばブロマイドなどの物販の整理券で、開演前に番号順で舞台前に呼び出されるようになっている。要するに客は出演する女優陣のファンばかりで、写真などを購入することが前提とされているらしい。これまた若いカワイイ女優を集めてその物販で儲けようとする公演なのかと、開演前から舞台に対する期待が薄れていく。

    加賀地方のコンビニもないような片田舎の村を舞台とした「青春カルペディエム」と「魔女のお茶会」の2本立てで、上演時間は1時間25分。

    (以下、ネタバレBOXにて…)

    ネタバレBOX

    「青春カルペディエム」ではまず地の文を読む三井ゆかが素晴らしく、聴き惚れてしまった。
    が、それもこのエピソードの主人公・森宮咲胡が登場するなり台無しに。高校3年生という設定なのだが、声質やしゃべり方がアニメのキャラクターそのもので、高校3年生どころか中学生か小学校高学年としか思えない。

    それは後半の「魔女のお茶会」でも同様で、舞台となる喫茶店の店長(植野祐美)がこれまたドタバタギャグのアニメそのもの。
    アニメを見下す訳では決してないが、今回の内容のような朗読劇であればまずは実写版のドラマのような演出が望ましいだろう。折角のいいホンがキャラクター設定のために薄っぺらくなってしまっている。

    それに咲胡(さきこ)だの卯咲(うさぎ)だのと名前に難しい読みで漢字を充ててみても、耳で聞くだけではそれはわからない。うさぎなど前半のエピソードのあとでは兎かせいぜい平仮名でしか思い浮かばないだろう。

    前半の咲胡と兎との会話や、前半から後半へ移る際の「東京から戻って二十年、私は“魔女”になった」という一文が、最後の解離性同一性障害という説明で活きてくるのは見事ではあったが…。

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    2024/05/20 13:24

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