トーキョービッチ,アイラブユー 公演情報 オーストラ・マコンドー「トーキョービッチ,アイラブユー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    様式美
    狭いスペースでしたが、生演奏の中、様式美に彩られた現代の近松が演じられました。

    ネタバレBOX

    様式に特徴がありました。凝っていて感心しました。

    役者の衣装はペンキで真っ白に塗られ、役者の背中には糸が付いていてあやつり人形のようになってました。

    さらに主役の二人は台座に乗せられ他の役者によって運ばれていましたが、近松の原作ということから人形浄瑠璃を意識している他に、日常を管理されている人間であるという要素を強調したものと思われます。

    さらに、主役の表向きの発言は台座を動かす人がしゃべり、本音は自分でしゃべるという風に分けられていました。

    さて、銀行勤めの忠兵衛が借金まみれの風俗嬢お初に入れあげ、使い込み、露顕して、友人にも騙され、最後二人で屋上まで行くも、心中しないで妻の元に戻るという話。

    風俗嬢の日常、あんなこと、こんなこと、サラリーマンの日常が繰り返し繰り返し演じられていくうちに次第に深みにはまっていく様子は見物でした。

    それにしても、銀行では成績が上がらないからといって、「死ね」とか、「首くくれ」的なことは言いません!!

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    2010/07/31 21:08

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