期待度♪♪♪♪♪
予定2024/03/16 (土) 19:00
原子爆弾を扱った戯曲や映画、TVのドキュメント番組は数多くある。
また、最近では原爆の父ことオッペンハイマーの側から原爆開発時、原爆が戦争を終わらせるために使われるが、それが多くの取り返しのつかない被害者を生むことに苦悩したりするような伝記映画が作られたりといった感じで、2011年3月11日の東日本大震災の最中に起きた福島第一原子力発電所事故もそんなに昔のことではなく、結構身近な脅威としてそれらを捉え直し、再び注目が集まっていると感じる。
アメリカ ニューメキシコ州ロスアラモス。原子爆弾開発に従事した科学者ブライアン・ウッド。ヒロシマ・ナガサキに落とされた2発の原爆を作り上げた5人の若者たち。これは、彼らが歩んだアメリカの「第二次世界大戦後」の物語ということだが、原爆の話として、日本の被爆者やまたはアメリカのオッペンハイマーなどに着目するのではなく、今まであまり歴史の陰に埋もれていた原爆製作に直接関わった5人の若者に焦点を当てるということで、かなり興味深く感じた。
昨今では、ロシアのウクライナ侵攻などで、プーチン大統領による核兵器をチラ付かせるような言動、日本国内では、自民党総裁の岸田文雄首相を中心に積極的に原発が推進される危機的状況だからこそ、今こそこのようなテーマの劇を演る意義はあるんじゃないかと思う。