期待度♪♪♪♪♪
もう始まってしまったが「観たい!」と書いておきたい公演。北欧発の息詰まる会話劇で幕を開けた風姿花伝Produceが満10年。同作者の作品を6年目に上演(いずれも舞台は「深夜の自宅」)、今回が3作目でやはり3時間半超えというので楽しみ。(正直言えば山崎一氏があの世界を体現できるのか一抹の懸念。不遜な予想は払拭してほしいが。)
風姿花伝Pは一度リーディング公演を挟んだ他は毎年一回ペースで今回が11年目。普通なら歳月矢の如しと嘆ずる所、コロナ期を挟んだせいかまだ?という感覚だ。初回の舞台「ボビーフィッシャーはパサデナに住んでいる」は故・中嶋しゅう氏、増子倭文江氏らによる深夜に帰宅した家族がボソボソと交わす会話劇だった。二作目の「終夜」は岡本健一、栗田桃子に斎藤淳史がゲストキャストで二組の夫婦に寄る会話劇。秀逸であった。
演出が今回も含めて同じ上村聡史氏(この後新国立での数編に亘る大作「デカローグ」演出が控えている)。何しろ“役者”は揃っており、後は節目を迎えた事を寿ぎに行くのみ。