満足度★★★
アジアンな世界観
初めてこの劇団を観ました。
神々の世界に人間が来るという話で、物語としては淡々とした感じですが、人が生きているということを愛おしく感じさせる、素敵な内容でした。
大人のための童話というテイストを狙ったのでしょうが、演出がベタ過ぎて子供向けの芝居みたいに感じられるところが所々にあり、残念でした。美術や衣装、あとチラシの淡くて可愛らいビジュアルセンスは新鮮で良かったです。
韓国から客演のベク・ソヌさんの演技に惹き付けられました。最初に赤ん坊役で出てきた時は日本語が駄目でそういう役なのかなと思いましたが(その後は日本語の台詞を話します)、幼児〜少女〜老婆を1時間ちょっとの間にリアルに演じきり、その表情と声の表現力に驚きました。
他の女優陣も魅力的でした。それに較べて男性陣が弱かったのが残念。
もっと洗練されて行くと、とても素晴らしい劇団になると思います。