「霞葬(かすみそう)」公演終了しました。 公演情報 劇団印象-indian elephant-「「霞葬(かすみそう)」公演終了しました。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    すがすがしい感動!
    不老不死の神々と寿命のある人間の話。

    ネタバレBOX

    星を生みだす神と、死者を葬る神が存在するところがユニークでした。

    神々の世界と人間界が別々に存在するところや生命感から、オペラ「ニーべルングの指環」シリーズを思い出しました。オペラでは神々は黄金のリンゴを食べて不老不死を維持しますが、本作では霞を食べています。人間に与える食事にリンゴが出てきたのが印象的でした。

    赤ちゃんだった人間も自分たちよりも年老いてしまうことに戸惑う神々、まるで人間が犬を飼っているような状況です。実は我々の話でもあったということです。

    娘から急激に年寄りに変化するときのしぐさ、死んだ後すっと背筋が伸びて退出していく姿は秀逸でした。

    ところで、若い役者さんが年寄りを表現しようとすると、だみ声でなぜか高音で、そうなんじゃよ的なしゃべり方をします。今回のベク・ソヌさんは無理に高音にはせず、口をもぐもぐさせ、股関節が広がったような感じで腰が曲がり、ゆっくりとした動きで自然に年寄りを表現していました。非常に参考になると思います。

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    2010/07/17 11:05

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