実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/04/01 (土) 18:00
大阪で幕を開けた炎炎ノ消防隊、東京千穐楽の前日。
開演30分前、普段なら1階ロビーも2階ロビーも劇場内も観客でいっぱいの銀河劇場なのに駅から劇場までの道も空いてればロビーもガラガラ。劇場を間違えたかと不安になるくらい。スカスカの物販でパンフを買って、いざ客席に入って愕然とした。前半分くらいしか埋まっていない客席なんて銀劇での観劇経験のなかで初めてだった。いつだって1階席は満員だった。…もしかして、評判が悪い?一切情報を入れずに来ちゃったけど今作ハズレなのか?こんなスカスカの客席で前楽を迎えるのか?こんな客席を役者さんたちに見せていいのか?頭の中をぐるぐるそんな思いがうずまいて、嫌な意味でドキドキしながら幕が上がった。
結論からいうと、めちゃくちゃ最高の舞台だった。熱量も高いし脚本も良かったチームワークもいい、全体的によくまとまってて全く飽きたりダレたりする瞬間がなかった。こんなに最高の仕上がりなのになんで客席埋まってないのかわからない!悔しい!
前作から見始めたけど、前作も今作もキャス変多数。1作目から続けて出てるキャストもいるけど大半は途中参加。今回からの新キャラもいる。でも、その差は全く感じなかった。アニメを履修できてない部分に入ってしまったから原作再現率がいかほどかはわからないけど、舞台として無理なく違和感なくまとまっていたからきっと原作再現度も高いに違いない。
前作が初主演初座長だった凌雅くん。役者としてもまだ未熟で、台詞を言う時の癖や体に力が入りすぎて足音が煩かったり色々気になるところがあった。座長として皆をまとめて引っ張っていくというよりは、周りが座長を支えることでまとまっているという感じだった。それが、今回、舞台上での存在感が桁違いに上がっていた。座長として先頭に立って作品を引っ張っていた。その背中を見て皆がついてきてる感じがした。感覚としては皆で肩組んで横並びって感じだとは思うんだけど、一座としてのまとまりや座長としての在り方が全然違ってた。たくさんの舞台に出て、いろんな先輩たちと共演して、そのひとつひとつが凌雅くんの力になってるんだなって感じられて、推しの成長を感じて私はとても幸せでした。凌雅くんの芝居で情緒をぐちゃぐちゃにされたかったから、着実にそうなっていっているのが嬉しい。
前回より肉弾戦のアクションが増えていてみんなかっこよかった。カロンとのバトルすごかったなぁ…身体能力をフルに使ってる感じ。マキさんも最高だった。
前回はアドリブで遊ぶシーンが多かったけど今回は控えめで、それが逆に作品としてまとまってたので良かったと思う。