嘘は、最後まで、ね。
一度ついたウソは、
最後まで突き通さなければならない。
そのついたウソが大きければ大きいほど、
罪は………重くなる。
1972年の岐阜の片田舎のとある村。
幼なじみの3人の男は、
不法投棄の取り締まりで拾ってきたタンスの中から、
金の延べ棒を見つける。
何とか3人はそれを自分たちのものにしようと画策するのだが…。
そんな折、旅館営む男の大学時代の友人が、
突然宿泊客としてやってくる。
恋人、親、兄弟、様々な人を巻き込みながら、
最初の嘘が、
ついに手に負えないほどの、大きな嘘へとふくらんでしまう。
上演時間が少し長いなぁ、ということを除けば、
かなりの秀作でした。
セリフも違和感ないし、
何よりウィットに富んだ会話(けしておシャレではないが)と、
上手な仕掛け。
観る方を飽きさせない。
演出も、俳優も、
いかにもこの脚本が好き、
という遊び心も含めて、
良いアンサンブルができていた。
もう少し、
笑いを獲れたのに!
なんて思ってはいけないけど、
それもまた、次を期待しちゃうドラマの作りのせいかなぁ。