ルーティーン247パラノイア 公演情報 シネマ系スパイスコメディAchiTION!「ルーティーン247パラノイア」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ドラマとしての統一感がほしい
    劇団としての特徴に「笑い・芝居・映像を融合し、スパイスを持ったCAST陣でエンターテインメントを繰り広げる・・・・それがシネマスパイスコメディー」
    と説明されています。エンディングのタイトルロール以外、あまりシネマっぽさは感じられず、想像していたのとは少し違っていました。
    後半はお芝居としての仕掛けがあり、話としてよくできているとは思うが、前半は、芝居というよりコントをつないだ印象が強く、コントとしては面白くて大いに笑えるものの、芝居としての味わいは薄く、不満が残った。同じコントでつないで見せるコメディーでも、電動夏子安置システムの「Performen」はロジック・ファンタジーなのでコント部分は本筋とは別に割り切って観ていられるが、本作のようにリアルな現代コメディーだと、やはりドラマとしての統一感がほしいと思う。小学生らしき子供が大声で笑っていて、子供も楽しめるコメディーなんでしょうね(下ネタもあるけど)。

    ネタバレBOX

    オールカラーのパンフレットが配布され、役名のほうが芸名より目立つ印刷なので、以前観たことのある女優さん何人かが別の芸名だと勘違いし、「よく似ている俳優さんたちがいるものだなぁ」と驚いてしまった(笑)。ドSの店員を演じた沢木美絵は、パンフ紹介によると素に近い役らしく、先日のジパング・ステージの「日の出温泉」の不倫OL役よりは似合っていたが、この人の演技は今度も私にはなぜか空々しく見えてしまった。滑舌がよくないのと、台詞の「間」がときどきおかしいせいではないかと思う。役と遊離して見えてしまうのだ。主役の妄想女(谷合りえ子)がバナナマンの日村そっくりだなーと感心してたら、パンフにもそう書いてあったので納得(笑)。この人もナレーションの独白が暗記した台詞をしゃべっているように聞こえるときがあった。
    「コント部分(?)」で言うと、謎の男(斎藤了介)の全然似ていない「渡鬼」のえなりかずきネタが失笑。ついでに言うと福丸と鳴海の「幸楽」の夫婦も全然似ていない(笑)。この妄想ネタ、あまり必要を感じず、まんま「コント」でしかない。コンビニ前でしゃがむチャラ男(青池光芳)とチャラ女(荻原恭子)の会話が面白く、ヒロインの父親(山田茂輝)が変装のため仲間に加わろうと、彼らの言葉を学ぶのだが「マジやばいっしょ」が「待ち合わせ場所」と聞こえてしまうのが可笑しかった。こうして聞いてみると、彼らの若者言葉は実にややこしく面倒くさい言い回しなのだと実感(笑)。父親がガン黒の女装をしていてもすぐ見破りそうだが、それと気づかないのも、この場面もヒロインの妄想だからなのだろう。
    最後に、コンビニで働いていたということ自体も本人の妄想であることが明かされ、出演者が総出でコンビニにはまったく別の人たちが働いていたという「現実」を見せる場面が面白い。

    0

    2010/07/11 04:37

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大