実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、お薦め。
2つの話が交差し、どのように繋がるのかといった興味を惹く巧さ。「さすらう」は漢字にすると<流離う>となり、なるほど 物語の展開そのものである。
説明にある「母をなくした男、記憶をなくした男、愛をなくした男。失ったものを取り戻すため3人はさすらいの旅に出る」は、人生における過去を見つめることによって未来を切り拓く。その意味では、心の彷徨をも表しているようだ。
3者三様の人生に、現代日本が抱える問題を反映させ、色々考えさせる 深みある公演。しかも、それを前面に出さずに、あくまで3人のさすらいと繋がりとして紡いでいるところに好感がもてる。
(上演時間2時間 途中休憩なし)