満足度★★★★★
圧巻。
脚本が、言葉の選び方が秀逸すぎて慄いた。
日常のような台詞の掛け合いのなかに予想だにしない単語がでてくる。
それが実に意外なんだけど驚くほどその場にマッチした言葉で、
そんな爽快な裏切りがちりばめられた舞台。
未だ味わったことのない感覚。異国語の雰囲気が漂ってる。
うわーうわーこんな日本語聞いたことない!凄い!
出てくる職業とか、誕生日が来ないとか、
時々ファンタジー入ってるんだけど、人物の反応はリアルなんだよなぁ。
シトラの絶望なのか希望なのかわからない微笑が印象的。
かけ足で自分の持ち場につく、一見すると激しくも見える手法なんだけど印象はとても静か。
やっぱりイメージは水。
どろり濃厚なんだけどすっきり爽やかな風味の矛盾した水。
ラストへの向かい方がとってもよかった。
焦燥と高揚が群読によって煽られてて。
最初に提示しているから観客は準備ができるし。
死へとむかっているはずなのにとても綺麗な光景が浮かんだ。
すげぇなぁひょっとこ乱舞。