満足度★★★★
都会の孤独。「あのときあの人と、一晩過ごしていたら、人生は変わっていたかもしれない」切なく、甘い、思い・・・。
初演は、既に解散した「グリング」による青山円形劇場公演でした。
演出も、作者の青木さんから茅野さんに代わり、
同じ役で出演された平田敦子さんを除いて、キャストも一新。
都会のアパートの一室で、1人の女性が死体で発見された…。
自殺と思われたが、どうしてもふに落ちないかつての同級生は、ひとりで犯人を捜しを始める。
やがて、彼女の意外な素顔が浮かび上がりはじめた。
あのとき、ああなっていたら・・・
別の道が開けていたかもしれない。
切なく、甘い、思い・・・。
クライマックスで、まさかの突然のどんでんがえし!!
そして、そのときと、そこに至るまでの砂羽さんの演じわけが見所で、
終盤に向けての「締めくくり方」と、終わり方が、
ちょっとあったかい実に繊細な演出。
初演の青山円形劇場は小さく、円形囲み舞台。
床の高さ、目線の高さ、も客席とほぼ同じだったため、
間近に感じる迫力がありましたが、それとは違う大きめの普通の舞台。
PARCO主催ではないので、看板も無く、パンフレットも物販も無く、空席もあったかも。
砂羽さんが主演している以外は、渋谷PARCOにしては「かなり地味な興行」でした。