正義の人びと 公演情報 オフィス再生「正義の人びと」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    鑑賞日2023/07/13 (木) 19:00

    価格3,500円

    1949年に戯曲として書かれたアルベール・カミュの「正義の人びと」
    1905年、モスクワで実際に起きた「セルゲイ大公暗殺事件」がモデルとなっている本作では
    テロ組織の若者たちは大公の乗った馬車が走り出す中、爆弾を投じて暗殺を企てるが…そこには幼い子どもの姿が。
    革命に身を投じた青年たちの「正義」「苦悩」「葛藤」を描いた群像劇。

    本公演は六本木のギャラリーでの公演。
    初めて行きましたがアートスペースのようで、舞台中央には折り返し階段が設置されている。
    ここを演出上、上手く利用して場転を行っているように見受けられた。
    奥行きのある舞台とは裏腹に、客席側はフルでも30席ないような省スペース空間。
    ここに関係者と撮影者が加わり…経営は大丈夫なのだろうか。もう少し客席があっても良いかと。
    5人のメイン女優の内、4人は男性役をやっているのも面白い。

    ネタバレBOX

    本公演について感じたのは、
    配役自らの考え・状況・行動を言葉にした長台詞が多く、動きが少ないこと。
    観る側も気を抜くと、ただ台詞の掛け合いを聞くだけで情景が入ってこない。疲れてしまう。
    特に開演後から大公を殺害するまでの物語の進行は、個々の心情を台詞からどう表現して行くか。
    熟練した演技の力量を必要とする難しい芝居だなと感じた。

    演出に関して、賛否両論あると思いますが
    まず舞台の奥行きが広く、後ろの方の客席からだと観にくいです。
    秘密基地(地下室)のような薄暗い地明かりで進行していきますが、
    役者の表情がどうしても見えにくい(ピンスポなどで当てられない)ので、終演後は印象に残りずらい。
    最奥には語り手がタイプライターを打ちますが、これはアルベール・カミュの幻想?なのだろうか。
    最初はタイピングの刻む音が心地よかったのだが、このシーンも長いと飽きますね。何してるのって。
    ならば、プロジェクターでタイピングした文字を階段の白壁などに反映させるのも面白いかも。
    姿見の使い方。照明の使い方など独自性は見られるものの、個人的にはもう一工夫欲しいです。

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    2023/07/14 01:57

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