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兎、波を走る
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クチコミとコメント
公演情報
NODA・MAP「
兎、波を走る
」の観てきた!クチコミとコメント
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住み込みの女(536)
実演鑑賞
満足度
★★★★
ネタバレ
ネタバレBOX
野田MAP『兎、波を走る』を観劇。
新作である。
あらすじ:
不思議の国に迷い込んだアリスを探しに時代を彷徨うアリスの母親。そこに白兎が旅を共にしするが、迷い込んだ世界は現実と妄想が入り組んだ場所だったのだ。
果たしてアリスを探す事が出来るのだろうか?
感想:
アリスと母親と白兎。この三人は一体誰なのだ?という疑問を抱き続ける事が、テーマへと繋がっていく。『夢の遊眠社』が復活したのか?というぐらいに時代と場所と歴史上の人物が急展開に飛び周り、追いかけていくのがやっとだと思っていると『妄想』という言葉が追い討ちをかけてくる。
「そうかぁ〜、全てが伏線だったのか」と思ってしまうが、それが落とし穴になってしまうのが野田秀樹の戯曲だ。観劇後に「あれとこれはどういう関係だったの?」観客同士で述べ合う声は多々聞こえたが、伏線と捉えてしまうと大事なものを見過ごしてしまうのだ。
急展開する作品を「ジェットコースターに乗っている気分だ」と例える事もあるが、これほどの乗り物は過去にあっただろうか?というぐらいにアリス、母親、白兎の道行きには驚かされる。
社会に対する怒りは毎作品に感じ取れるが、その先には一体何があるのだろうか?
答えを少しだけ垣間見えてきたが、「今までにはないラストには驚愕だ!」
野田秀樹の新作はあと何本観れるのだろうか?という不安もあるが、
「こんな傑作を観ないのは勿体無い」
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2023/06/24 10:40
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