アンゲーテッドコミュニティ 公演情報 北京蝶々「アンゲーテッドコミュニティ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 2時間ドラマの代役リハーサル並み
    なかなか評判高いと伺い、楽しみに、観劇にまいりましたが、何だか、これで、チケット代取るのはどうかと思うような、まるで、学生劇団の延長レベルの役者陣の演技に、心底がっかりしました。

    刑事だとか、幼少時のトラウマを抱えている女性とか、それでなくても、高水準の演技力、表現力を必要とする役がたくさん登場するにも関わらず、その役の人生を、見せて下さる役者さんが皆無でした。
    何だか、演技派役者さんが、忙しくて、リハーサルに間に合わず、素人のマネージャーとか、それ専門の、立ち位置決めのための代役さんで、ランスルーしてるドラマシーンかと思うくらい。

    脚本で、作者が書こうとしているテーマは、興味深いし、もっと推敲して発表すれば、戯曲賞とかの対象にもなり得るレベルかもとは思いましたが、如何せん、演出力と役者力が、足りませんでした。

    この舞台、無料公演なら、脚本と装置に☆二つといったところですが、3千円も払ったので、評価外です。
    ピストルとかの小道具が一番リアルで、役者さん達の演技より、遥かに迫真的だったのが、皮肉に思えました。

    ネタバレBOX

    セットの工夫には、感心したものの、ちょっとあれこれ動きすぎて、観ている方も疲れました。
    冒頭シーンの意味がしばらくわかりませんでしたが、どうやら、主要人物達の幼少時の場面だったようです。でも、大人になってからの彼らと、演技表現が全く変わらないので、とてもそんなシーンとは思えませんでした。
    きっと、皆さん、演技の勉強とかなさったことのない方ばかりなんでしょう。
    特に、刑事3人の演技がお粗末でした。
    養成所やワークショップ等で、演技鍛錬をしていない役者さんをキャスティングするなら、その職業が染み付いた演技なんて、そう易々とはできないのですから、作者としても、そういう難役を舞台に登場させてはいけないのではと思いました。

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    2010/05/28 02:06

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  • KAEさま

    >四季に至っては、クローン役者の量産で、個性のある方はどんどん退団して、今や、「オペラ座の怪人」も、「ライオンキング」も観られたもんじゃないなあと、気落ちするばかりです。


    たびたび申し訳ないのですがミュージカルに詳しいKAEさまに一度うかがってみたかった話題が出たので、スミマセン。「オペラ座の怪人」と「美女と野獣」を観てみたいと思ってるんですが、最近の舞台はオススメできませんか?
    四季というと3年くらい前に地味なストレートプレイを観にいったきりです。東大の劇団OBの人が出てたので。
    昔、台東区に住んでたとき、保坂千寿さんがまだ無名の貧乏な研究生で戸別訪問でチケット売りに回って来てて、「この地区の担当なので、チケットのお入用なときはお申し付けください。とりますので」とチラシに電話番号を書いてくれました。そのころ、こちらも貧乏でお芝居どころではありませんでした。あんなスターになられたとは。その後の四季では石丸幹二さん、好きでした。

    2010/06/10 10:34

    きゃる様

    度々、恐れ入ります。
    自分で、養成所卒の演技人の方が表現力があるようなことを言っておいて、何ですが、そうは言えない部分もあり、私は、今現在は、青年座、円の卒業生は、高く評価できると思うのですが、新劇でも、全然養成できてないなと思う劇団も多々あります。(笑) 
    もう、何年か前になりますが、民芸に、「四谷怪談」の外伝物を観に行った時、大滝さんや伊東さん等のベテラン役者さんの演技は秀逸でしたが、冒頭で出て来る、堀部安兵衛役の、若い役者さんの居住まいが、どこをどう観ても剣豪なんかには見えず、愕然として、その後の芝居が、全く空虚なものに、感じられ、あー、こんなことをしていたら、もう民芸に未来はないなと思ったものでした。たとえ、その芝居の中では、安兵衛は、ただの脇役に過ぎなくても、誰もが知っている剣豪役なのだから、剣捌きや、身のこなしをきちんと勉強したから、舞台に上がってほしいものだと、つくづく思いました。
    文学座も、既製の台詞ばかり練習しているらしく、台詞回しは、皆さん、朗々としているけれど、自然な演技があまりお上手でない感じがします。劇団に入ってからも、力のある方は、客演ばかりで、最近の文学座の演技には、全く魅力を感じない役者さんが多く、がっかりすることもしばしば。
    四季に至っては、クローン役者の量産で、個性のある方はどんどん退団して、今や、「オペラ座の怪人」も、「ライオンキング」も観られたもんじゃないなあと、気落ちするばかりです。
    だから、小劇場の3000円は、素敵な舞台を創って下さるのなら、こんなに、安くてありがたい媒体はないと思っているのですが、最近は、小劇場にも、かなりのレベルの差が出て、柿喰う客や、青☆組の、2000円代のチケット代から考えると、どうしても、この劇団の3000円は、ぼったくり感を抱いてしまいました。

    2010/06/09 20:21

    KAEさま,tetorapackさま

    >主役の刑事役の方は、刑事だと思って観なければ、なかなか、気持ちのこもった良い演技をされていました。ですが、他者に対する、事情聴取の仕方が、どう観ても、普通の一般男性がインタビューしているような風情で、とても職務質問している感じではなかったのです。

    この観察力、見方はさすがですね。確かに、職業的な表現までできないと違和感が出ます。養成所なら、「どういうつもりでセリフ言ってるの」って絞られますものね。でも、小劇場の場合、そこまで表現できる人や演出で気になって指摘する人は少ないのじゃないかしら、とほかの芝居を観た時も感じることがありますね。


    >こりっち舞台芸術祭りの選考作品に関しては、私は、まだ参加してから日が浅い新参者なので、とやかく言える立場ではないのですが、でも、昨年の大賞を受賞したという劇団を今年観に行った時に、「え、どうして、この劇団が??」とは思いました。
    受賞した舞台は観ていないので、その時は素晴らしかったのかもしれませんが…。

    昨年の受賞劇団、KAEさまとも別のところで意見交換させていただきましたが、私も受賞作は観ておらず、きっと自分が初見のころよりグレードがあがったんだろうなと思って期待してました。で、内容を知らずに観にいったら、自分が初見のときに観た作品の再演で、初演のときの感想よりもっと自分には面白くなくて失望しました。受賞作品を観ていないので、こちらを観てみたかったですが。

    >たぶん、養成所なんかで、演出家に絞られて、どう演技していいかわからなくなって、役作りに悩んで、萎縮したりするような、そんな体験はここの役者さんにはなさそうな気がしました。

    確かに、小劇場系劇団に入っても、研究生出身の俳優さんは、お話聞くとすごく演技に対してストイックだったり、自分に厳しいですね。自己満足的なところがなく、お金を払って観てもらうぶん、本当に満足してもらえただろうかと気にされますし。劇団でも、研究生出身が芯のところと、学生演劇の発展的延長でワイワイ楽しくやってきたところとは雰囲気や緊張感がやはり違いますね。学生演劇組は伸び伸びして良い面もあるのですが。

    チケット料金のこと。ある劇団の人のお話では「チケット代が3000円以上になると、観客の目は厳しくなる」っていいますね(笑)。この3000円という料金は、某演劇サイトでもしょっちゅう論争になっていて、それは劇団側の人は「3000円くらいで文句言うな。払えないなら観に来るな」と怒るし、観客側は「素人レベルの劇に3000円ならロードショーのいい映画観たほうがずっと有意義。もっと安くして当然」と言い返す。だからというわけではないけど、うちなどは、学生劇団に何年間か通って、作家や俳優のタマゴを発掘し、劇団として本格始動した段階でまた観にいくということをしてきたんですけどね。最近、夫がまた1人で観にいって丁寧にアンケートの感想を書いてるようですが。
    劇団関係者の中には「小劇場系の場合、一般客より劇団同業者やTVプロデューサーに観てもらいたくてやってるんだから、一般客の感想なんて参考にしないし、こりっちなどのご意見は問題外」とはっきりおっしゃるかたもおられ、「へぇー、そうなんだ」と思ったこともあります(笑)。

    自分の場合はあくまで素人の勝手な感想だから、確かにあまり劇団側の参考にはならないかもしれません。
    KAEさまのように小さいころから高名な劇評家のお父様のもとで観劇され、演劇部出身で脚本家も体験され、研ぎ澄まされた鑑賞眼をお持ちのかたや、tetorapackさまのように、相当数観劇されてどうしたらもっとよくなるかという提案を親身になさるかたの文章は、劇団側にとってはふだん仲間内の批評では聴けない部分であり、有意義だと思いますし、劇団関係者ではない一読者としては尊敬の念も持って拝読しております。

    2010/06/09 19:11

    tetorapack様

    こりっち舞台芸術祭りの選考作品に関しては、私は、まだ参加してから日が浅い新参者なので、とやかく言える立場ではないのですが、でも、昨年の大賞を受賞したという劇団を今年観に行った時に、「え、どうして、この劇団が??」とは思いました。
    受賞した舞台は観ていないので、その時は素晴らしかったのかもしれませんが…。

    大きな演劇賞にしても、私の父はその成立に尽力した一人でしたが、今のこれだけ小劇場演劇の質が高くなった舞台を、正直、どれだけのプロの劇評家や審査員が御存知だろうかと、賞の権威を疑うこともよくあります。
    確かに、人の好みは様々ですから、演劇に限らず、芸術作品の評価というのは、審査員の胸三寸なのは致し方ないとは思いますが、とにかく、チケット代に見合う作品かどうかだけは、審査の時に、是非御考慮頂きたいなと、純粋に、自腹を切って、芝居を観るようになった今は、切に願っています。

    でも、新聞社の演劇記者上がりの劇評家がほとんどになった今の劇評界において、このこりっちの存在は、本当に嬉しく思うのです。
    今のプロの劇評家は、亡父が劇評を書いていた頃とは違って、興行会社の提灯持ち評が大方になってしまいましたから…。

    私こそ、縁のある方の関わる公演以外の小劇場を観る様になったのはつい最近のことなので、tetorapackさんやきゃるさんのレビューは、いつも大変参考にさせて頂いています。
    これからも、御指南よろしくお願い致します。

    2010/06/08 02:36

    KAEさん、きゃるさん

    なかなかシビアなお二人の問答、興味深く読ませていただきました。割り込み失礼いたします。

    >tetorapackさんが、書いていらっしゃるように、もっと秀逸な舞台の時もあるようですから~

     私も今回の作品は、物語の着想は面白かったものの、胸に迫るものは感じられませんでした。前回観た作品がよかったと思えたのも、作品の着想と、あと出演陣では客演のコマツ企画の小松みちるさん(名前変えたっけかな)が芝居を締めていたので、そう思えた大きな原因でした。

    >ここ読むと「守り火」のほうがやはり自分には向いてたかな、と思いました。

     二つの作品を比べれば、北京蝶々さんには申し訳ありませんが、断然、「守り火」の方が良かったですね、というか、私好みでした。

    >主役の刑事役の方は、刑事だと思って観なければ、なかなか、気持ちのこもった良い演技をされていました。ですが、他者に対する、事情聴取の仕方が、どう観ても、普通の一般男性がインタビューしているような風情で、とても職務質問している感じではなかったのです。

     これについては、正直、同感です。刑事役としては、相応しい演技とは、私も思えませんでした。
    そうなんです。気持ちはこもっていたけど、胸に迫ってこないのは、まさにKAEさんの言われるような点だと正直、思います。

    >それでは、北京蝶々、真っ先にtetorapackさんにご覧頂かないとなりませんね。(笑)
    だって、tetorapackさんのお墨付けが出たら、私が観に行き、私が賞賛したら、今度はきゃるさんがご覧になるという手筈になるわけですから…。(笑)

     あらら、責任重大(笑)。冗談はさておき、この北京蝶々、CoRichに書き始めてから、全部観ている訳でないので、私なんぞの意見は、その作品、作品ごとの感想に過ぎませんが、私としては物語の着想はけっこうセンスがいいと思います。やはり問題は出演陣の演技力の問題という印象です。なので、客演で素晴らしい人がいれば芝居が締まるでしょうけど、たしかに演技力では課題があ多い人も見受けられますね。前回観た「日本語がなくなる日」でも、学芸会レベルの役者も何人かいましたよ。
     なので、私ごときが「お墨付き」なんて、とてもじゃないけど、観察眼溢れるお二人とは立場が逆ですよ(笑)。私の方こそ、お二人のお墨付きが出たら、行こうと決めるかもしれません(笑)。

     なので、KAEさんのいう
    >たぶん、養成所なんかで、演出家に絞られて、どう演技していいかわからなくなって、作りに悩んで、萎縮したりするような、そんな体験はここの役者さんにはなさそうな気がしました。稽古帰りは、皆で仲良くワイワイ飲んでそうな…。(笑)

     この下りは言い得て妙、流石だと思いますね。褒めといて言うのもなんですが、私もそう思うのです。まあ、そうした劇団でも、面白い作品を出すことはできるでしょうが、私もイイオジサンだから思うのかもしれませんが、私も、養成所でちゃんと辛酸をなめて演技の修練を積んだタイプの役者さんが正直、好きなんです。また、そうした方の方が心に沁みる演技ができる場合が多いとも感じています。

     北京蝶々に話を戻しますと、「愛のルーシー」は観るべきだったと後悔しています。CoRich舞台芸術まつり!2009春 最終選考作品に残ったくらいですから。どこが、どう優れていたのかを観てみたかった。でも、このCoRich舞台芸術まつりの選考作品って、なぜか毎年、私とては「あれ?これが」と思う作品も中にはあるんですが、お二人はいかがですか? 芝居って、やっぱり観る人の感性に合うかどうかって点が大きいですからね。

    2010/06/08 01:11

    きゃる様

    それでは、北京蝶々、真っ先にtetorapackさんにご覧頂かないとなりませんね。(笑)
    だって、tetorapackさんのお墨付けが出たら、私が観に行き、私が賞賛したら、今度はきゃるさんがご覧になるという手筈になるわけですから…。(笑)
    でもね、仲間内で楽しく演劇やってる雰囲気は伝わって来ましたよ。
    たぶん、養成所なんかで、演出家に絞られて、どう演技していいかわからなくなって、役作りに悩んで、萎縮したりするような、そんな体験はここの役者さんにはなさそうな気がしました。
    稽古帰りは、皆で仲良くワイワイ飲んでそうな…。(笑)
    だから、これ、大学の学生演劇なら、とっても好感持てそうな気もするんですが、柿喰う客が2800円なのに、このレベルで、3000円!!と、ちょっとショックが大きかった部分もありました。

    2010/06/07 15:03

    KAEさま

    >tetorapackさんが、書いていらっしゃるように、もっと秀逸な舞台の時もあるようですから、またいつか機会があれば、もう一度観てみたい気もしています。
    ただ、今回の舞台に限っては、一番の主役は、人間ではなく、セットだったように思いました。(笑)

    なるほど(笑)。セットや銃のことはほかのかたも書かれてましたね。
    そうですか。じゃあ、KAEさまがごらんになって秀逸と評価される作品が北京蝶々に出てきた場合は観にいってみようかなぁ(笑)。私なんかはわかりやすい形で素晴らしさが出ないと理解できないので。マニアックなものやあまり先鋭的な作品は理解できないですし。

    2010/06/07 06:10

    きゃる様

    主役の刑事役の方は、刑事だと思って観なければ、なかなか、気持ちのこもった良い演技をされていました。ですが、他者に対する、事情聴取の仕方が、どう観ても、普通の一般男性がインタビューしているような風情で、とても職務質問している感じではなかったのです。
    トラウマを抱えた女の子のリストカットの演技は、あまりにも素人レベルで、何だか直視するのがお気の毒に思える程でした。

    tetorapackさんが、書いていらっしゃるように、もっと秀逸な舞台の時もあるようですから、またいつか機会があれば、もう一度観てみたい気もしています。
    ただ、今回の舞台に限っては、一番の主役は、人間ではなく、セットだったように思いました。(笑)

    2010/06/07 03:44

    KAEさま

    北京蝶々は注目度が高い劇団のようですが、フライヤー等の情報だけでは、ちょっと自分の好みと違うようなので未見です。今回も投稿人数からしてかなり人気公演だったようですが、評価が割れてますね。
    隣でやってた「守り火」を観にいった日に「北京蝶々の芝居をこれから観る」という知人に道で出会いましたが、ここ読むと「守り火」のほうがやはり自分には向いてたかな、と思いました。

    >きっと、皆さん、演技の勉強とかなさったことのない方ばかりなんでしょう。
    特に、刑事3人の演技がお粗末でした。
    養成所やワークショップ等で、演技鍛錬をしていない役者さんをキャスティングするなら、その職業が染み付いた演技なんて、そう易々とはできないのですから、作者としても、そういう難役を舞台に登場させてはいけないのではと思いました。

    うーん、非常に厳しい評価ですね。刑事の演技がよかったと書いてる人もあり、観る人によってそんなに違うものなんだなーと、私なんか素人なので驚いています(笑)。でも、こういう掛け値なしの厳しい評価は演じる側にはとても参考になるでしょうね。それがCoRichの良さだと思います。

    2010/06/07 01:55

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