露出狂 公演情報 柿喰う客「露出狂」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    柿に、かぶりつく。
    小劇場の爆弾娘たち14人を集めた(?)柿の公演ということで、
    もはや観ない理由もなく、王子小劇場へ。なんというか、祭りである。

    ネタバレBOX

    なんだか、だんだん遠いところにいってしまっているような気がしている柿。
    小劇場なのに振込み式だし(これは否定派多め?)、制作はゴーチだし、
    もうもう、ああん、でも、しょうがないよね。もはやすごい人気だものね。
    とか、なにやらいらぬ寂しさを感じている私なのであった。愛ゆえ、である。

    しかし柿ほどにまで小劇場を賑わす(話題になる)劇団と言うのはここ数年、
    出なかったような気もする。このパワーと中毒性はなんだ。末恐ろしいと思う。
    中屋敷氏はダウナー脚本家×アッパー演出家という二面性を持ち合わせる
    人だと私は認識しているが、その両極の力がうまい具合に作用していた。

    ぶっちゃけ、話の内容だけ説明するとすごく酷い内容なのかもしれないが、
    それを観る人間に耐えうる(それどころか楽しませる)作品に仕立てる力量は
    さすがとしか言いようが無い。構成力とバランス感覚が抜きん出ているのだ。
    もちろん、媒体となる14名の女優陣のパワフルさ、エネルギーもすごかった。
    観劇とはいえ、さながらスポーツ観戦をしているかのような爽快感であった。

    初見の熊川ふみさん、濃い3人の中にいても霞まぬ地に足が着いた安定感。
    新良エツ子氏の度胸はすごい。乳をネタに出来る女優はそういるものでは。
    七味さんの肢体には脱帽。梨澤さんがツボでツボで…とてもチャーミング。
    新世界のあがささんも良かった。コロさんには、もはや抱かれたいっ!(笑)
    他の方も書かれていたが、乱痴気、土日にもやって欲しい。せめてDVDで。

    舞台は、やはり観る者を刺激し、ドキドキさせるものであってほしいと思う。
    いま私は、演劇史のターニングポイントに立ちあっているような気がしている。
    そしてそれは、きっと「しあわせ」なことなのかもしれないと思うのである。

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    2010/05/24 14:44

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