ブレイキング・ザ・コード 公演情報 ゴーチ・ブラザーズ「ブレイキング・ザ・コード」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    時間軸は適度にシャッフルされるが、意外としっかりしたリアリズムに立った、シンプルなつくりの舞台だった。そうなると、大事なのは役者。亀田佳明が不器用で裏表のないが少々付き合いにくい、無邪気で孤独な天才を丁寧に演じて説得力があった。とにかく出ずっぱりなので、亀田の存在で成立した舞台だった。

    数学や暗号の説明も、なんかわかった気にさせられて、面白かった。チューリングが語る「論理的な数学でさえ、数学的問題の解決には新しいアイディアが必要なんです。ましてや他の問題ではどうでしょう」と語るセリフが光った。ウイトゲンシュタインがいったという「科学上のすべての問題に答えが出たとしても、人生の問題に答えはない」もかっこいい。
    パットの岡本玲がりんとして美しい。保坂知寿は那須佐代子に似ていた。
    休憩込2時間50分

    ネタバレBOX

    青酸毒物による41歳の死。自殺か事故か? 舞台は、「肉体がなくなったあとの心はどういうものか」を知るための実験をしたという解釈を示すが、これは解せない。いくら天才でも、死は死だとわかるはず。そんな実験をするはずがない。

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    2023/04/16 00:38

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