満足度★★★★
力作でした宮沢賢治の小説「ビヂテリアン大祭」を戯曲に書き起こした作品。演劇にかかわる前は小説家志望だったと言う清末浩平らしく、当日会場で配布された「ビヂテリアン大祭報告会」のパンフレットも凝りに凝ったもので、もっともらしい嘘がたくさん書いてあり(笑)、観客を虚構の世界に引き込んでいく。主宰で演出担当の川口典成のブログによれば、脚色者と演出家が相当綿密な打ち合わせのもとに作り上げた作品らしく、このクラシックスシリーズの中では、一番の力作ではないだろうか。この経験を生かし、秋のオリジナル作品もすばらしいものとなることを期待している。
ネタバレBOX
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2010/05/10 18:24
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