満足度★★★
千秋楽 安藤聖さん目当てで観劇,初ゴジゲン。なぜアメリカン?ぎこちなく不器用に、家族の混沌を描く。
なぜアメリカン?
たぶん家族それぞれが自分勝手だから、自分の家族の過去を皮肉って作者がつけたのでしょう。
毎年必ず家族だけで全員そろって誕生日を祝うことを以上に大事にしている家族の話。
しかしその実際は、母は父に暴力で追い出され、父と3男1女の子供たちも引きこもり、非行など、問題だらけなのが現実。
今年は、長女の夫、息子の中国人カウンセラー、息子の年上の彼女と友人、なぞの男らが訪問しなかなか帰ろうとしない。
ケンカ、暴力、殺人、麻薬、いつしか、いくつものいさかいや混乱が起き始める中、、
みえみえの「サプライズ」ハッピーバースデーの歌とケーキの時は刻々と迫る…。
安藤聖さん出演をきっかけに、劇団「ゴジゲン」の初観劇。
皮肉たっぷり、冷たくてシニカルな視点。
だけれど日常のなんでもないところだけは少し温かく。
全体にはぎこちなく、ナンセンスな笑いもあり。
表現されたものは、一見わかりにくそうでいて、
そうでもない。
実はシンプルでストレート。
すべては、作者の不器用で照れ屋という複雑な胸中を、
そのまま投影したものではないか。