15 Minutes Made Volume8 公演情報 Mrs.fictions「15 Minutes Made Volume8」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    企画として成熟してきた模様。
    この企画は出来る限りずっと続けてほしい。今後も小劇場界で有名な劇団から、そうでない劇団まで幅広く取り上げていってもらいたい。
    今回観るのは初めてだったが、中々にシャレていて全体的には楽しめた。
    人はやはりオシャレじゃないものにはなびかないもの。とかく野暮ったいイメージをもたれがちの演劇界に置いて貴重な企画でもあると感じた。
    ただ、何とも言えない消化不良感が漂ったのも事実。

    ネタバレBOX

    全体演出としては、休憩は必要か?と感じた。実際あるとありがたいのだが、休憩があるせいで少し消化不良が起きているようにも思うのだが、みなさんはどうなのだろう?私は無くてよいと感じた。テンポが悪くなる。同様に、毎度1団体終わるたびに挨拶をするため、テンポは悪い。しかし、なくなると企画の意図と変わってくるかもしれないため、仕方なしか。好感がもてるというのもあるから、よしなのかもしれない。
    映像はカッコいいのだが、劇団名とタイトルを出すタイミングをもう少し精査する必要があるだろう。転換がダラダラするため、映像でリズムをつければよいものを、なし崩し的にしてしまっているため、テンポが作れずに消化不良感を増す。特に、前説の時に1組目の団体名を出していたが(ミスなのか?)あれはひど過ぎる。各団体の後説(転換)を含め音楽と映像をうまく使用することで公演としてもっと良くなるはずだ。今のままだと各団体が可愛そうに思う。
    1話づつを大切にするのも当然大切だが、個人的には全体で1つに感じさせて欲しかった。

    各団体の内容としては、イイものあり、そうでもないものあり。当然の話だが。

    主催団体の内容は、各公演によって反応が違ったのではないか。私の見た回は非常にはまっており、楽しく見れたが、ヒカル君の一言目で空気感をうまくつくれなければグズグズで終わってしまうのではと感じた。色ものと見る向きもあるだろうが、けしてそうではないと私は思う。ただ、ヒカル君のしゃべっている内容が周りの人間は理解できていないというロジックはもっと明確に提示する必要があったのではないか。そうすることで、会話だけの面白さではなく構成的な面白味がもっと伝わったのではないだろうか。


    時間堂は、構成的な視点が他の団体より優れているように感じた。しかし、本の中身はもう少し作り込めたのではないだろうか?同一場所で時間軸が異なる人間の対話劇なのだが、会話にイマイチ面白味がない。ただ、同じ人間の未来と過去というトリックのみに頼ってしまた感がいなめない。私がそのトリックに気づいたのは、巣鴨あたりだったが、分かろうが分かるまいが楽しめる演出にしてほしい。対話のリンクの仕方がもっと複雑になり、人間のしぐさだったり、癖だったりともっとリンクできた部分はあったはず、それをわからないよう散りばめ、分かッ田人間にはニヤリとさせ、分からない人間には不思議な気持ちにさせる。もっと捻れたはずだ。今でも十分には楽しめたが、演出の人間が演出に専念していればもっと良くなった類のジャンルだと思う。

    PLAT-formanceも楽しかった。言ってしまえばコント的笑いだが、この企画のにピタリとはまっていた。オシャレな感覚。少し、笑いに走りすぎてしまう時間もあったが、落ち着きを与える吉田さんと芸達者で器用な安藤さんのコンビはまた観たいと思わせるコンビだった。ただ、こちらも回によって違った印象を与えたのではないかと思う。


    国道五十八号戦線・芋屋の2組は15分という短い時間のため多少雑になった部分があったように思う。

    TOKYO PLAYERS COLLECTIONはもっと映像を多用しても良かったのでは。演出的にスタイリッシュさとスピード感がもっと必要な気がした。

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    2010/05/02 20:22

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