満足度★★★
ジワジワと追い詰められる感覚
比較的近くにある2つのマンションの部屋での出来事を描いた物語、会場が「ギャラリー」ながら古いマンションの一室を改装したものなので臨場感たっぷりなのはイイが、何も変えないままで2つの部屋の様子を見せるので最初は同じ棟の違う階なのかと誤認してしまうのが珠に瑕?
そんな中での過去や現在にキズや悩みのある人物たちのザラついた日常スケッチ風、ジワジワと追い詰められる感覚が面白い。(決して「心地好い」ではない(笑))
また、「関西を中心にエキセントリックな映像・音楽を創作し続ける」(チラシより)umbrella film によるイメージ映像的なものが時に装置内のテレビに、時に後方の壁(&カーテン)いっぱいに映写されて不安感を煽る、な感じ。
で、新たに同居することになった男の分身かと思われた謎の男を、登場人物それぞれの心の暗部なのでは?とも思わせる(誤読かも)ラストも○。