Snowball Earth 公演情報 劇団Peek-a-Boo「Snowball Earth」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    A+Bプログラム
    2040年から始まった氷河期をめぐるストーリーで、この日はAプログラム・劇団Peek-a-Booの「Blue Mola mola's Dreams ~蒼きマンボウの夢~」(約65分)とBプログラム・劇団居酒屋ベースボールの「pink irony」(約75分)のカップリング。(途中休憩10分)
    同じテーマで書き下ろし競作というのは時々あるが、本作の場合は同じ世界を違う劇団・違う作家が連作中篇で描くスタイルで両編がリンクしているばかりか登場人物の一部は両方に登場しキャストが相互乗り入れしているというのが独特。
    さらに「Blue…」は2040年から2090年までを年代記的に描いたタテ軸的なもので、「pink…」がその部分部分を描くヨコ軸になっている構成も上手い。
    で、「Blue…」のラスト、火星へ移住せず地球に残ることを選ぶマスターに「滅びの美学」や「沈没する船に残る船長」など感じ、『コクーン』をもちょっと思い出す。
    映画との関連では氷河期なので『デイ・アフター…』という表面的な部分でなく、未来に人類が直面するであろう全地球的災害を描くことにローランド・エメリッヒ監督の作品群を連想。
    そんなワケでスケールの大きいSF作品ながらよくぞこのサイズに収めたもんだと感心。
    また、居酒屋…は初見だったものの、それぞれの劇団の色がよく出ていたのではあるまいか。

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    2010/04/29 09:03

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