将門 公演情報 劇団BOOGIE★WOOGIE「将門」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    BOOGIE★WOOGIE 史の新たな1ページ
    平安京へ上り藤原忠平に仕えた十代後半から朝廷への謀反のかどで討伐されるまでの平将門の生涯を描いた力作にして秀作かつ快作。BOOGIE★WOOGIE 史の新たな1ページを拓いたと言っても過言ではあるまい。
    会場に入ってまず度肝を抜かれるのがステージの形状。本来の位置とその反対側にそれぞれ舞台があり、両者をつなぐ形で細長い舞台が会場中央を縦に貫いているという…。
    言い方を変えれば対面式客席の間に狭い舞台があり、客席両側にそれとつながった一般的なサイズの舞台がある、的な?
    合戦の場面で両陣営が睨みあいの後についにぶつかるなんてシーンを筆頭に、この形状を非常に有効に使っているワケさ。(と言うよりそのためにこの形状にしたのか?)
    そのステージに30人近い出演者全員(映像のみの2(3?)人を除く)が登場し、男女2人のナレーターに先導されてのシュプレヒコール風というか多人数によってエコーのような効果を表現するというか、先日の『The Heavy User』とは似て非なる言葉のパフォーマンスに続いてお得意(?)のダンスでオープニングクレジットという幕開けにもうゾクゾク。
    以降、前半(65分)は青年将門の青春記的でサワヤカ、後半(105分)は運命あるいは時勢に弄ばれる武人将門を描いて重厚、という構成も巧みで、休憩(10分)込み3時間の大作ながらその長さは感じず、体感的には2時間程度。
    また、その内容(諸説ある動機・背景はともかく、起こったことは史実通り←観終えてから wikipedia で確認)からさすがにいつものように劇中の飲み物がホンモノの酒や青汁だったり(笑)はしないものの、『REVOLVER』(04年3月)のように全く笑いがないこともなく、緊張をほぐすのに程よいタイミングで笑える部分があったり常連客への目くばせがあったりするのも巧い。
    また、全編を通じてナレーターの2人が、芝居の登場人物を見守ったり舞台上の出来事にリアクションをとったりするのも面白い。
    さらに、秦修のギターを中心に和太鼓とvln.を擁した生バンドの演奏も◎。

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    2010/04/24 10:46

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