期待度♪♪♪♪♪
どこで知った名だったか、と調べてみると、ヴィム・ヴェンダース監督「ベルリン・天使の詩」等の脚本担当(遥か昔の話)。作家としてノーベル賞も受賞。その後氏はユーゴ紛争に際して正義の裁定者としてのNATO軍介入に異を唱える発言や、イラク戦争では米英軍批判に回ったヨーロッパ諸国の論調に「ユーゴも構図は同じであった」と批判する等物議を醸した、との紹介を読むと、作品をその観点で見たくなり捉えたくなる。
ハントケの著作が1967年刊行、その十年後にヴェルナー・ヘルツォーク監督「カスパー・ハウザーの謎」が公開。いつだったか目にしたが対象を主観を交えずじっくり観察するカメラワークが記憶にある。半世紀以上前の作品を今やろうとした理由も、気になる。こりゃ観る事になるな。