満足度★★★
気になったことがあって・・・初めて観る劇団でしたが、なかなかよくできた面白い芝居でした。上演時間は2時間以内に収められたのではと思います。2時間15分は少し長すぎたかと。初日の終演時刻は10時10分前でしたから。庭の雪に始まり、桜で終わる。季節感があり、舞台美術も凝っていたが、建物考証上は疑問点があるのでネタバレにて。
ネタバレBOX
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2010/04/05 21:58
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2010/04/07 16:48
2010/04/07 10:39
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拙文にご親切なコメントをいただき、ありがとうございました。
私は格別、作品のアラ探しするとか、意地悪な見方をするつもりはないのですが、演劇は総合芸術ですし、脚本と役者さえよければいいというものではないと考えています。
劇としては優れた内容だっただけに、違和感のほうがどんどん膨らんでいってしまい、正直、高得点をつける気になれませんでした。
ましてや、「家」への思い入れが描かれた作品で、凝った舞台美術だっただけに、観る者を混乱させるような「団地に見えない家」は、根幹的な欠陥に思えました。
町内会の結びつきを描けば、一戸建ての家、または老朽化したアパートやマンションという設定でもよかったのでは、と思うのですが。だったら、区画整理で立ち退き、取り壊しになる実例もありますから。
学生演劇ではないので、社会的なことはきちんと調べて書いてほしいと思います。
着付けについては、以前、別の劇団で、帯のお太鼓のたれがまったく見えないという奇妙なものがあって、そこは時代劇だったので、何とか昔風に見せたくて、わざとそうしたのかと私は解釈して黙ってました。すると、年配のお客さんが終演後、「たれが出てない。まちがってるわよ」と注意したのです。実は意識してそうしたのではなく、出演者が帯の結び方を知らなかったためらしく、「教えていただいてありがとうございました。着付けのこと、全然わからないもんで助かります」と女優さんがお礼を言っていて、別の日に見たら、着付けが直っていました。注意してよいものかどうか、難しいところですね。
しかし、本作は時代劇ではなく、フォーマルの喪服の帯のお太鼓のたれが20センチくらい出ていたので、これは完全におかしな着付けだと思って書かせていただきました。
演劇関係者のかたからご意見をいただき、大変嬉しく思いました。ありがとうございました。