満足度★★★
疑問が残った啄木を題材に選んだ必然性を読み取れなかった。無名の家族ではまずかったのだろうか。井上作品は化粧や太鼓たたいて~などの戯曲をいくつか読んだだけだったが、今作はさほど傑出しているわけでもないのではと思った。役者の芝居は、個々の優れた部分は伝わってきても、それで作り上げられる空気がどこかよそよそしい。外波山さんの芝居は個性が強すぎて、そこだけ一人芝居めいて周囲から浮いていた。タイトルである啄木に惹き付けられなかったのは、本によるものか役者によるものかは分からなかった。ともかく2時間15分は長かった。
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2010/03/30 12:02
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