ブロウクン・コンソート 公演情報 パラドックス定数「ブロウクン・コンソート」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    どこまでも生々しい感覚
    野木さんに「今回のはお口に合いましたでしょうか・・・?」と聞かれましたが(東京裁判と違って好き嫌いがわかれるようです)、私は大好物でした。またしても素晴らしい体験をさせてもらいました。
    倉庫のシャッター、電車の音、車の音、外の自販機、外の景色(一般の歩行者も含め)全部が美術であり、音響であり。
    昼下がりのトタンを通した明るい光が、アンニュイな感じの素晴らしい照明となり。(だんだんオレンジ色の夕日になっていくあたりも、全部計算か?!と思ってしまうほどマッチしてた。)
    夜は夜で、雨の日は雨の日で違った感じなんだろうなー。

    ネタバレBOX

    演劇でこんなに生々しい感覚は初めてです。
    というか、もはや「演劇」とか「観る」とかいうジャンルじゃなかった。
    変な例えだけど夢の中で自分がゴレンジャーの一人になって戦ってるのと同じような感覚。一緒にあの人物たちの中に混ざって、体験してる感じ。
    成島が打たれたあたりで、目の前のことが本当に現実に思えてしまって、そこにがっつり魂入っていることに気がついてから、涙が止まらなかった。
    それぞれの持っている「生きていく覚悟」、その中で生じる「怖さ」「葛藤」「蹴落としたい」「蹴落とされる怖さ」が、あの空間に充満して窒息しそうになったんだと思う。
    そして私はもっとどっぷり、小野さんファンになったのでした。野木さんのことも愛してます、勝手に。

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    2010/03/21 01:57

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