招かれた客 公演情報 シルバーライニング「招かれた客」の観てきた!クチコミとコメント

  • 名舞台の予感大ハズレに泣く
    何だろう???
    とにかく、劇場全体が緊張感のなさで充満していました。
    終わってますね、三越劇場!!
    子供の頃は、数少ない劇場のひとつで、三越で芝居を観た後、デパートのレストランで、お子様ランチを食べるのが、あんなに楽しみだった、馴染み深い劇場でしたが、もう愛想もクソも尽き果てました。
    カンフェティで購入した引換券を
    シルバーライニングの受付に出すと、「チケットお持ちの方はお入り下さい」と言われ、「これ引換券で」と言うと、「ではあちらへ」。で、今度は劇場受付で、またそっくりそのままのパラレルワールドを経験し、また「いえ、引換券で」と言うと、「ではあちらへ」とまたさっきの受付を促され、「いえ、さっき、あちらで、こちらへと言われて…」と言うと、何とその受付のおば様、私には何も言わす、めんどくさそうに立ち上がり、私をその場に置いてけぼりにしたまま、製作受け付けに…。言われた向こうの受付と責任のなすり合いをしばらくしていたら、横で、他のお客さんと他愛ない話に興じていたおじさんが、「え、あーカンフェティのね?さっきから、そうじゃないかと思ってたんだ」とか、信じられない台詞を吐いて、私に、一言の詫びもせぬまま、にこやかに指定券を渡して下さいました。(怒りを通り越し、苦笑する私)
    何だか、コメディを観に来た筈なのに、別役さんの不条理劇「受付」の主人公にでもなった気分。その間、だいたい5分は超過。もし、私がギリギリに劇場に付いたなら、きっと開演前に、自分の席に着くのは無理でした。
    で、やっと席に着いたら、案内嬢が、気のない様子で、携帯電話などの注意をして、無気力な感じで、空席だらけの客席を一巡。
    すっかり、舞台観る前に、気持ちが萎えてしまいました。

    で、肝心の舞台ですが、これがもう、あの鵜山演出とは信じ難い絞まりのない舞台進行(涙)
    コメディに不可欠なテンポの良さが微塵もなく、何だかひたすら、名優4人がお気の毒な感じでした。
    きっと、制作サイドがあんなだから、お客さんにいい芝居を…なんて、気概は皆が失ってしまうのですね。「一事が万事」、この言葉、台詞にも出て来ましたが、まさに「一事が万事」を痛感した舞台でした。あー、それにそれに、テンポの良さが命のコメディなのに、何と、休憩が25分もあるんです。食事休憩でもないのに、帝劇や歌舞伎座じゃあるまいに、何故に25分も休憩??
    昔ながら、デパートの営業時刻に合わせて、夜の部が16時始まりというのも、今のご時勢に合いません。これじゃ、客席が埋まる筈ないと思うことだらけ。
    こういう、諸々の思いを、アンケートの「本編のご感想を」と記載された、ひどく狭いスペースに書き込み、帰りに、ボーっと立ってる案内嬢に、「アンケートはどちらに?」と、三回もよく通る声で聞き続けた末、ようやく「あ、こちらでお預かりします」と、ありがたいお返事を頂いて、ようやく昔懐かしい劇場をスゴスゴと後にした、何とも哀しくなる観劇でした。全てにおいて、間が抜けた舞台!!

    ネタバレBOX

    風間さん、久野さん、綾田さん、川端さんんと、ベテラン役者揃いなのに、何とも、間の悪い芝居展開でした。
    話は、まああまあよくできている部類のコメディですが、向こうの政治家などの台詞ではわからないと見て、かなり、台詞が日本バージョンになっているのですが、まあ、ムッシュ小泉の政治戦略の例えまではよしとしても、鳩山さんまで出てきては、ちょっと本筋を壊してしまい過ぎ。そんなことをするなら、いっその事、舞台を日本の話に置き換えればよかったんじゃないのと思ってしまいました。その方が、三越劇場の、この誰も楽しみに芝居を観に来た感のまるでない客席の雰囲気にも合っていたんじゃないかしら…(と、ちょっと嫌味言いたくなりました)

    とにかく、制作、劇場、客席全部に、やる気なさ、観る気なさが立ち込めていて、その中で、一生懸命演じている役者さんを見ていたら、無性に切なくなってしまいました。

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    2010/03/17 22:05

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  • きゃる先輩へ

    私信のやりとりで、きゃるさんが、1年先輩であることが判明。
    本当にびっくりしましたね。
    同窓で、同じ趣味で、こうしてコリッチで出会えた奇跡にビックリしています。
    今後ともよろしくお願い致します。
           
                  KAE

    2010/03/19 00:13

    KAEさま

    こんにちは。お芝居より、この劇場顛末記がコメディのようで面白かったりして(笑)。
    昨今、百貨店の低迷が著しいですが、三越さえ老舗にあぐらをかいてこのていたらくとは嘆かわしいですね。拝読したところ、従業員の士気もかなり低下してるのでは。「三越には劇場もございます」どころのサービスではなくなってるんですかね。
    私が三越劇場に最後に行ったのは遥か昔です。そのときも異常に休憩が長く驚いた記憶が。演目によって調整してないんですね。食堂部門と提携した予約お弁当と関係あるんではないでしょうか。
    先日、「麦秋」を観たいと思ったのですが、料金が高くて断念しました。昔は物価に比してもう少し安かったと思うんですが。学生のこづかいでいけましたからね。何年か前、途中階からエレベータに乗ったら、三田寛子さんが付き人らしき人と2人だけでいて、誰も乗ってこないと思い込んでいたのか、「何やってるのよ、もう!」とすごい剣幕で付き人を怒ってる最中で、気まずかったのか、何も悪くない私のことまでにらみつけるんですよ。三越劇場まで一緒だったけど、もし劇場客だったらどうするつもりだったんでしょうか。感じ悪い(笑)。
    KAEさんはプロフィールの文章を書き換えらたんですね。実は、「新国劇追っかけファンだった明治生まれの祖母、祖母の影響で劇評家になった生涯演劇ファンだった父の影響で、生まれる前から、芝居漬けの日々。三歳からの観劇歴は、最早半世紀に及びます。」というまったく同じ条件の「KAEさん」というミュージカル好きだった人を私も知っており、といっても私が直接知っているかたではなく、学校が同じかたなのですけどね。
    もしや中学・高校は文京区の学校ではありませんでしたか?
    人違いであったとしたら、ごめんなさい、ですが、こんなに同じ条件のかたが世の中にいるって不思議だなーと思います。

    2010/03/17 23:32

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