満足度★★★★
おもてなし度120%
とにかく、自分たちの公演(イヴェント)の全てを、全ての人に楽しんで貰うためにはどうしたらいいかということを思いつく限りやり尽くしている感がします。そして、実際に楽しいし、それを感じ取っている人たちが集まってくるからさらにその効果は倍増していると思いました。
公演としては、学童保育(昼間働いている親を持つ小学生が授業のあとに預かって貰える施設。この場合は学校内に併設)を舞台にした、ほぼドキュメンタリーに近い物語を、語りと、人形などを上手く使いながら、ちょっと夢の世界が出てきたりしながら、30を前にした独身の女性教師、学童保育でアルバイトをする大卒のフリーター、そして学童に来ている子どもたちの、それぞれの生き様を、下手をすると稚拙と言われそうなぎりぎりのところにありながらも、分かりやすい言葉で表現することで、誰もが何らかの思いを獲得できるようにするという作りは、ポリシーとも感じられました。
全てにおいて、見た人を楽しませるための仕掛け満載の作品でした。
終演後のちらし寿司も美味でした。