満足度★★★★
「数字で書かれた物語」つまんなさそうで惹きこまれる会話劇
「数字で書かれた物語」1974年の作品、実在した日蓮会を背景にした作品。なれど宗教論なんぞは大筋の中にはこれっぽっちも出てこず。はたで聞いていたらつまらなそうな会話劇のオムニバスが数篇。ところがこの文学座の舞台で観ると冒頭は呆けそうになるのだが進むにつれて意外やコミカルで面白いくなってくるのだな。ただ「傷を見せ合おう」編は観ている方まで痛々しい思いに陥るよ、やや苦手だ。別役実とは風変わりな戯曲を書く人なんですね(これまで未見でした)
ところで、この文学座6月アトリエ公演、犬と数の二本があるのだから、こりっちの登録も別々に分けた方がいいと思うのだけど。