獄中蛮歌 公演情報 生きることから逃げないために、あの日僕らは逃げ出した「獄中蛮歌」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2022/12/29 (木) 19:00

     檻の中にいる方が楽だろう?別に何不自由なく生きられる。だから何?お前らはそれで良いのか!?そうやって自分とちゃんと向き合わず、自分の殻に閉じこもったままで良いのか!?実際の監獄は勿論のことながら、心の檻からも脱獄しないと本当の自由は得られないという二重の意味を脱獄という行為に込め、教訓的じゃなく、押し付けがましくなく、ハイスピード、パンク・ロックあり、激しい社会批判や過激な言葉やえげつない言葉、大麻などを連発するラップを取り込んだ、ダンスあり、アクションあり歌ありの一風変わったミュージカルで、音楽も含めて、気付くと、その独特な世界観にのめり込み、自分も迷える囚人の一人と錯覚させられるほどに没入していた。

     囚人を演じているのは全員男優だったが、男優たちの実際の実生活やアルバイト、ホームレスなどの真実、男優たちの性格や感情の機微を個性的でアクの強い囚人たちの性格やその囚人たちの今までの生い立ちに、ところどころさり気なく混ぜられていて、抱腹絶倒したり、悲しくなったり、感動したりと感情移入し、あまりに俳優が演じる囚人に俳優が寄せてきている感があって、男優が囚人を演じているのか、それとも、囚人が男優を演じているのかの見境がつかないほど、肉体全身を使って全身全霊で表現していて、眼を見張る程見事だった。

     ロックやラップに乗せて2.5次元俳優を猛烈に批判したり、自虐があったり、社会、政治批判に、戦争批判、現状批判、常識に対して鋭く疑問を叩きつけたり、ディズニー批判に、しまいにゃ著作権問題に対して辛辣に批判、さらには個人的な恨み辛みもねじ込んでくるその無神経さ、図太さ、言いたいことを言う感じに、共感し、大いに笑い、時にハッとさせられた。
     『獄中蛮歌』というパンク・ロックな曲が劇の終盤とアンコールでも再び流される頃には私も、ノリに乗って、体中のアドレナリンが爆発し、公演が終わってもしばらくは興奮が覚めやらなかった。

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    2022/12/30 01:07

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  • こちらこそ、ありがとうございました

    2023/01/11 23:52

    御来場ありがとうございました。
    そして、臨場感のある素敵なコメントをありがとうございます。
    リーダーの田中寅雄です。
    観劇いただけて、とても有難く、嬉しいです。

    また御覧いただけるよう、楽しんでいただけるよう、邁進していきます。
    ありがとうございました!

    2022/12/30 11:36

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