アルペンループ 公演情報 サイバー∴サイコロジック「アルペンループ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    立山にある地獄とは
    立山山腹にある地獄アミューズメントパークで繰り広げられる会話劇。
    地獄を体感するアミューズメントパークという発想は面白く、当然、そこに集まる人々は心に傷持つ人々。

    ネタバレBOX

    登場人物は、なにやら魂胆のありそうな、坊主でかつパークの経営者である人物、パークの運営に協力している守銭奴の立山市役所の職員、自分の体を痛めつけることで何かから逃れようとする女、地獄の苦痛を楽しむ女、スリをやめることができずに苦悩する男、物見遊山にパークにくるも、その魅力に取り付かれ抜け出すことができなくなる若者二人、そして、本物の地獄からときどき様子を見に来る雪女。
    アミューズメントパークであるがゆえに、個人が希望すれば、当然、地獄から抜け出すことはできるが、多くはそのまま、延々と地獄に留まる。

    もっと、登場人物個々人に焦点を当て、なぜ、地獄に留まり続けるのか内心に迫るなどの描き方がされれば、SFの設定が生きてきたのではないか。
    早稲田どらま館という狭い空間に、工夫を凝らしたセットを組んだことには敬意を表する。
    当劇団の今後に期待したい。

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    2010/02/20 18:49

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