遠ざかるネバーランド 公演情報 空想組曲「遠ざかるネバーランド」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    すごい座組!
     すごい役者が揃っている。出てくる役者、出てくる役者が、皆魅力的でうまい。これだけの役者を揃えることが出来るというだけで、ほさかようの凄さがわかるし、またそれだけの役者の魅力をこの舞台でもしっかりと引き出しているところに、これまたほさかようの能力を感じる。

     物語はピーターパンをモチーフにして、・・・(ネタバレのため自粛)というまあありがちな(と言っては失礼だが)ストーリーなのだが、その見せ方がうまく、また台詞のひとつひとつが磨かれていて、物語がちゃちにならない。ここら辺お見事。

     ティンカーベルを演じた武藤晃子の達者な演技に感激。一度でフアンになった。僕の好きなホチキスの小玉久仁子はここでもホチキスの小玉久仁子だった。それもまたうれしくもあった。

    ネタバレBOX

     ファンタジーそのもののピーターパン物語からスタートして、それが次第にブラックな雰囲気に変わり、そして最後には舞台は実際の学園に移る。ここら辺の展開は見事だが、ファンタジーの部分がやや冗長か。

     清水那保、中田顕史郎、奥田ワレタに関しては、全体にファンタジーのシーンの印象が強く、後半の陰影がややかすみ、あれだけの役者を使ったのにとちょっともったいなく思った。逆にルフィオ役の石黒圭一郎、ドンキー役の鶴町憲、フォガーテ役の尾崎宇内には、新しい魅力を感じた。また少年役の斉藤陽介は前半謎の人物、後半、好青年を見事に演じた。

     この座組で違う芝居をまた観たい。そう思わせるメンバーだった。

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    2010/02/14 17:31

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