満足度★★★★
うん、reset-Nですね(喜
宣伝コピーに曰く、
「東京、遠くない未来。
急激な移民社会への変化の中、外国人排斥のレイシズムが日本を覆っていた。」
・・・なんだか変な風にタイムリーな話題になってしまったことで、観る側の目にいろいろなフィルターが掛かってしまいそうな怖さはあるけれど、「reset-Nの原点に戻った」というこの作品を私は素直に面白かったと、評価したい。
たしか「現代に生きる「個」と「社会」の関係を描き続ける、reset-N」というフレーズを思いついたのは『Rose』のときでしたか。今回も「個(自)」と「個(他)」、「個」と「ちいさな社会」、「個」と「大きな社会」の関係が丁寧に重層的に積み上げられていくなかで、希望と絶望とが透明な哀切によって照らし出されています。
それにしても・・・毎度ながら鶴牧さんの首の後ろには「押すとかっこいい台詞がすらすら出てくるスイッチ」がついているんじゃないかと思うよ。
古くからのファンとしては、ひさびさに「これがreset-Nです」と言われて納得の行く作品でした(初日ならではのギリギリ感も含めてw