満足度★★★★
古典と新作の融合から生まれたものは・・
シェイクスピアの名作「夏の夜の夢」を現在のIT会社の風景に置き換えて、いつの時代にも風化しない恋の愛憎を風刺してみせた。
不思議な動きの踊りやコマ落としのような動き、さまざまな遊び的要素を織り交ぜながら、しっかりと想像力あふれる舞台を作り出している。時間がとても短く感じられた。
妖精のいたずら物語を会社で開発中の携帯ロールプレイングゲームと交錯させて自然に見せたところは見事。最もアナログ的なものをデジタルの中で描き、古典と新作を融合させながら、そこに普遍=スタンダードなものを作り出した。刺激いっぱいの舞台だった。