満足度★★★★
群像劇の傑作
この劇団を見るのは4度目。初めて見た「ル坂の三兄弟」がものすごくよかったので、そのあとの2本はイマイチだったけれど見続けていたら、今回は「ル坂~」を上回る内容だった。
ウェルメイドな群像劇という点では、去年活動休止したグリングに似たタイプの作品。大勢の人間が出入りする一つの場所を舞台にして、そこでの人間模様を丁寧に描いている。場所の設定がいろんなタレントを抱える芸能事務所だというのが珍しい。芸能界の内幕を描いているところが興味深いし、バックステージものとはちがうけれど、裏側をのぞく面白さではなんとなく共通している。
出演者は13名。一人のはずれもなく、全員が好演している芝居というのは見ていてほんとに気持ちがいい。ナイロン100℃の皆戸麻衣も出ている。