満足度★★★★
物質になるダンサーパフォーマは5人。(神村さん含む)白い立方体を小道具として使う。タイトルどおり、パフォーマも立方体も、配置と再配置を繰り返す。だんだん、ひとと立方体の境界がゆらいできてまるで分子の運動する様子を見ているような気持ちになる。物質と身体の距離をぐいぐい縮めて、摩擦のない状態を持続するダンス。慣性の法則にしたがい、どこまでも滑り、ぶつかればまっすぐ跳ね飛ぶ。融解や沸騰、凝固を思わせるような関係を多重的につくりざわめく黒い森のような底知れ無さを醸し出す。方法論の先にある思想がもっと透けるとよい、かもしれない。
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2010/01/02 23:26
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