『カガクするココロ』『北限の猿』 公演情報 青年団「『カガクするココロ』『北限の猿』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    「北限の猿」
    ある生物学の研究所を舞台にした一幕もの。

    でも、研究室そのものではなくてロビーのような部屋が舞台で、様々な人が出入りするこの空間は暇人の集まりの様相。
    実際の研究者の姿というのを良く知らないので、これだけ見ると学問を志す人たちって暇人なのだなあ、と思えてしまう。
    いや、実際は寝る間も惜しんで研究や学問に取り組んでるんでしょうけど。

    そう考えると何だかリアルな会話劇の上でリアルじゃない世界が展開されてるような気がしました。

    ネタバレBOX

    青年団は客入れのときから舞台上に役者さんがいて、既に舞台の時間は始まっているのだけど、開演するまでの間はただ役者がいるだけだったり、どうでもよい事を発したりしてるだけで、時間もスローに過ぎていきます。
    それはそれでリアルなんだと思います。

    でも、開演したとたんにそれまでの時間の進み方とガラリと変わって、次々と人が出てきてはテンポ良く会話が進み、お話が進んでいく。
    その差の不自然さが前から違和感があったのだけど、今回は特にそれを強く感じてしまいました。

    何だか舞台上の世界が作られた世界にしか見えませんでした。
    しかも研究所が舞台なのにどの人も研究者に見えない。
    セリフを喋っているだけとは見えないけど、専門家のようにも見えませんでした。

    最後の、間引きする習慣があるという猿のマネをしてイスの間を飛ぼうとするのまでいくと不自然すぎて、演出なのか戯曲なのかわからないけど違和感を抱えたままの鑑賞となったのでした。

    「カガクするココロ」はこれの姉妹編らしいので、それも見てどう感じるかかな?

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    2009/12/31 14:17

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