満足度★★★
未来版裏かぐや姫
いわば「未来版裏かぐや姫」あるいは「新・かぐや姫前日譚」、登場人物が30人くらいいて主人公も1人や2人ではなくグループなため、各人物紹介的な前半はやや散漫な印象。
後半まで観ると「なるほど、ああやって協力し合うことになる面々をシッカリ紹介していたのね」と納得できるものの、前半の段階ではエピソードの羅列っぽく見えてしまう。
そんな人物たちが1つの目的に向かって結束して行く後半は「うまく行くのか?」なサスペンスもあり、ハラハラドキドキな展開になるのにもったいない…。
前半をもうちょっとスリムにして、ストーリー全体の行方を早めに提示すれば(クライマックスの一部を最初に見せておくとか)もっとスッキリしたろうに。
一方、かぐや姫伝説を事実的なものとして「月の古事記」にその記載があるとするのは面白い。つまりそんな大昔から月に人類が移住していたってワケだ。
また、前作といい本作といい、得意の(?)無重力空間での表現がないのがちょっと残念ながら、本作はオープニングに月面での重力が少なめな表現があったりしたのでそれなりに満足。しかし次回あたりでまた宇宙空間も見せてくれないかしらん?