午后は、すっかり雪 公演情報 青☆組「午后は、すっかり雪」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    家族はいいものだ。そこには、まるで毛布にくるまっているような温かさがある。
    何回も同じことを書いてしまうが、青☆組(吉田小夏さんの脚本と演出)にはやはり「品」のようなものを感じる。
    しっとりとした上品さ。

    昭和が舞台で、まるでモノクロ映画を観ているような柔らかさがある。

    午后は、すっかり雪だけど、家の中には、いつも毛布にくるまっているような温かさがある。

    そして、それがあることを信じている。

    ネタバレBOX

    確信犯的に入れたであろう、昭和のホームドラマの香りがするような紋切り型な台詞と(それほど多くはないが)、まさにステレオタイプな登場人物とを散りばめつつ物語は進行する。

    意地悪く言えば「昭和レトロ・テーマパーク」のようなところに位置しそうなほどの、台詞と家庭・家族の様子がある。それはTVドラマや映画をひな形にしたような印象さえ受ける。

    ただ、本質的なところで家族の在り方みたいなところ、普遍とも言える家族の姿に軸足があるので、それが昭和のパロディや昭和の時代劇(昭和はもはや時代劇だ!)に、ギリギリなってしまわないところがいい。

    前作では、団地に熊がどこにでもある日常のように現れたのに、単なるメルヘンではなかったようにだ。

    あいかわらず、時の重ね方が巧みだ。すっと、時間を遡ったり、時間が交差したり、それが物語に効果的に使われる。

    そして、今回も役者がいい。昭和的な話し言葉な登場人物なのに、引き込まれてしまう。呼吸のタイミングなのか、何なのかわからないが、台詞が織り上げる世界が美しく上品に感じる。
    うまい台詞が、役者の声のトーンによって、それはまるでビロードのように耳に届く。

    それにつけても、男は弱い。昭和も平成も。弱いから怒鳴る。昭和の男性は怒鳴ることぐらいはできた、とも言える。同性として痛いぐらいによくわかる。
    父親と夫が怒鳴ったり怒ったりするシーンは、逆に父親と夫が強く責められているようだ。それに対して、姉妹の間、姉妹と母親の間に流れる空気は緊密で堅固。

    父親の年老いてからの様子(声だけしか聞こえないが)で少し安心したが、家族が一緒にいるときは、まるで孤立しているようでちょっと哀い。
    でも、家族は嫌うことも見放すこともしない。
    それは熊が住んでいる団地よりもメルヘンなのかもしれないが、家族というもものの本質はそうなのだと信じたい。

    ひとつ気になったのは、主人公となる作家の女性の声色だ。日常でも一部の女性が使いときどき耳にする、自分の「地の声」ではない、トーンを高くして、まるで甘えたような声を出してたことだ。
    「地の声」のところがところどころ出てきていたので気がついた。足の悪い彼といるところや家族といるところでは、特にその「作り声」が多かった。
    演出でそうしているのかなと思いつつも、その切り替えがあまり明確でなかったので、非常に気になった。日常でも気になっているのでよけいにそう感じたのだが。

    そして、どうでもいいことだが、個人的にバター飴とホワイトアスパラの缶詰には昭和の匂いが濃厚にした。

    15

    2009/12/07 06:24

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  • coconuts☆さん

    再びコメントありがとうございます。

    おっしゃるように演劇は、その場所、その時間でしか味わえない生ものです。
    それが素敵であり、観劇のためわざわざ行く理由でもあります。

    一方、コトバというものにはやはり力があり、それはネット上でも同様だと感じています。
    実際にネットで文章を読み、情報を収集でいる方は、私を含め、それぞれのルールのもとで距離感を持って付き合っていると思います。
    しかし、ネット上のコトバは、独特の馴れ馴れしさもあり、気持ちを揺さぶられることも多々あります。ですから、いろんな反応をしてしまうわけです。
    公演の評を読んで、よさそうだから実際に出かけてみる、なんていうのがいい例でしょう。

    良いにせよ悪いにせよ、今後もネットとは付き合っていかなくてはならないのですから、距離感を意識するのも大切です。しかし、その距離感を見失うことがこれからもあろうと思います。そのときに大切なのは、hotteaさん、coconuts☆さんがなさったように、「気がついたら指摘する」という姿勢ではないでしょうか。しかもできるだけ「感情的にならないように」です。
    ネット上にいるのは、大人のバランスを持った方ばかりではありませんが、きちんと言うという姿勢が大切だと思います。困難も伴いますが。
    本音で何かを語り合うというのは、ネット上ではなかなか困難ではありますが、それでもできることはやっていこうかな、と思った次第です。

    いまさら、という内容を偉そうに書きましたが、そんなことを思いました。


    きゃるさん
    意見があれば述べていただいたほうが、読む方にとってもすっきりしますので大丈夫です。

    2009/12/16 16:10

    coconuts☆さま

    おっしゃるとおりだと思います。コメントいただいたことを深謝いたします。

    アキラさま

    この場をお借りして意見を述べた失礼をお詫び申し上げます。

    2009/12/16 08:58

    皆様>

    あまり自分がみだりに発言しない方がよいとは思いますが、今回のやりとりは、もともと自身の主催した公演が引き金でありますし、吉田宛への書き込みもいただいていますので、少しだけメッセージを残します。
    私の考えは以下の通りです。

    演劇は、現場での直接の出会いでしか成立せず、また、把握もできないということ。
    反対にネットは、情報共有のひとつのヒントにしかなりえず、答えには決してなりえないということ。
    答えは、劇場、もしくは演劇空間として設定されたその場所にしかありません。

    そのことを前提に考えれば、やはりネットを介しての交流はほどほどの距離感が大事だと思っています。
    今回の件で、関係者の方をPCの前にいつもより長くとどまらせてしまったことを、演劇活動を実践しているものとして、心苦しく感じています。

    きゃる様の今後のご来場のいかんについては、私は個人的な意見は何もありません。
    どの劇団を観に行くのも、観にいかないのも、お客様の自由だからです。
    開催する側は、それに対して意見を言う立場ではないと思っています。
    足を運ぶか運ばないかの検討と選択、そのお客様の最大の自由と権利を、侵害するつもりはありません。

    主宰者としては、沢山の方のご来場を望んでいますが、それは、私にとっては権利ではなく、しいて言えば祈りなのだと思っています。

    2009/12/15 22:59

    yankeeさん

    わざわざコメントありがとうございます。
    私はどちらかと言うとただおろおろしていただけかもしれません。
    しかし、このように話が決着したことは本当にうれしく思います。

    たぶん、青組ファンの多くの方もご覧になっていたでしょう。
    それだけにyankeeさんのように思ってくださった方がいらして、コメントまでしてくださったことに感謝いたします。

    是非、青組観てください。私はずっと観ていくつもりです。

    2009/12/15 06:12

    きゃるさん

    返信コメントありがとうございます。
    私もあちらに書いておきます。

    2009/12/15 06:08

    アキラ様

    yankeeと申します。あまりに感動したので、tetorapack様のページに投稿させて頂いた内容と同一ですが、コメントさせて頂きます。以下は、同文です。

    tetorapack様、きゃる様、アキラ様、hottea様、coconuts☆様

    yankeeと申します。突然、失礼いたします。
    でも、この胸の高まりを抑えることができないので、失礼いたします。

    私、感動しちゃいました(私も、いい歳をした壮年ですか)。しのぶさんとか、めっこさんとか、tetorapackさんとかのレビューをいつも楽しく参考にしている者ですが、私自身はあまり本数は観る方ではないのですが、気になる人に登録している一人であるtetorapack様のこのページで、アキラ様のページも含め今回のことを見させていただきましたが、結論として、5人の方々すべての人間としての素晴らしさに感動しています。5人の方すべてが揃って、素晴らしいお方でなければ、これは成し得なかったことだと確信しました。たった一人でも、狭い了見であったり、器が小さかったりしたならば。

    ここはネット上の世界です。ですが、この年になると、分かるものは分かります。それは、5人の方とも、素晴らしい人格者であるということです。有難うございます。ネット上でも、こうした素晴らしい思いを感じることができました。

    私は正直、演劇よりも旅が大好きでして、海外もよく行くのですが、とかく日本人は、相手を尊重しつつ、自分の考えを堂々と申し述べることができにくいと思われています。ただ、それは、自分の考えをストレートに申し述べてしまうと、述べられた方の人が、とかく自分のことを卑下されたり、器や度量が小さいとバカにされていると思ってしまうことが多い風潮にあると思うのです。それが、「だったら、そこそこ、当り障らずで行った方が無難」という風潮を生んでいるのかとも感じています。実際、そういう方が残念ながら多いのです。若者の世界のキレるとは、また、別の次元です。

    それにつけても、5人の方々は皆さん、ご立派だと感動しました。偉そうい言って、すいません。でも、私もそうありたいと思ったのです。どうしても、このことを書きたかったのです。

    青☆組は、観たことはありませんでしたが(元来、演劇をそんなに見ている方ではないので)、私、チャンスがあれば、tetorapackさんやアキラさんがここまでブレずに堂々と「素晴らしい作品・演出」と太鼓判を押される青☆組を観てみたいと思ってしまいました。

    今後も、コリッチユーザーの一人として、5人の方々に注目していきたいと思います。
    本当に嬉しかったです。有難うございました!観る側として、きゃる様、アキラ様を勝手ながら、「気になる人」に追加させて頂きました。今後とも、レビュー、お願いしますね。tetorapack様は言うに及ばずですが。

    2009/12/14 22:12

    アキラさま

    tetorapackさまのところにも返信しましたので併せてお読みいただければ幸いです。
    こちらの浅慮にもかかわらず、私へのコメントにまで気遣いいただいたと思うと、
    申し訳なくもありがたい気持ちでいっぱいでございます。
    本来は、自身のレビューの信頼性の問題もあり、こりっちを即時に退会するのが筋かもしれませんが、進行中のチケプレおよびレビューを書くお約束をした関係者のこともございますので、そのお約束を果たしたうえで、自分なりに熟考し、今後どうするか決めたいと思っております。
    本欄の皆様をお騒がせし、大変申し訳ありませんでした。
    また、tetorapackさまのところにも書きましたが、吉田小夏様の処女作に対しても、私は
    決して全面的に否定的感想をもったのではありません。当時、今後の成熟を望んだことは確かですが。
    なお、吉田小夏さまに対しては、作家のかたに、これほどまでに不快感と悲しみを与えた以上、
    今後、私にはもう青☆組の作品を鑑賞する資格はないと思っておりますことをお伝えしておきます。たとえレビューを書かないにせよ、それがけじめだと思います。

    2009/12/14 20:33

    きゃるさん

    丁寧で素早い対応ありがとうございます。
    ほっとしてます。これが本音です。

    私の気持ちもtetorapackさんのほうに書き込みました。
    きゃるさん、またよろしくお願いいたしますね。



    coconuts☆さん

    本日楽を迎え、キャンセル待ちとのこと、おめでとうございます。
    良い舞台にはやはり人が集まるものなんですね。実感いたしました。

    演出される方は、公演中はご自身が出演されるわけではないので、観客の場面、場面での反応、さらに主宰ということで、観客の入りなど、胃がキリキリする思いで過ごされているのではないかと勝手に推測しています。

    公演に関してはいろんな方からいろんな感想や感情が伝わってくると思いますが、こりっちの「観てきた」にあるように、そしてたぷん当日のアンケートにもあるように、青組の舞台に喜びを感じ、さらに支持していこうと思っている方が多いと思います。
    本日1日ありますが、終了後はお身体ご自愛くださり、是非次回作でも私たち観客を楽しませてください。
    観客は強欲なもので、「もっと、もっと」とさらに良い舞台を期待してたりしてますが(ご自愛を、と言いながら、そういうプレッシャーはよくないですね・笑)。

    2009/12/13 07:50

    >アキラさま
    >吉田小夏様

    お2人には大変ご迷惑をおかけいたし、誠に失礼申し上げました。
    tetoraさまのところにて、今回の発言については謝罪をし、真意を述べさせていただきました
    ので、そちらもお読みいただければと思います。
    吉田様についてはなんら悪意や憎悪で書いたことではないことをお汲み取りいただきたいと
    存じます。私は「だりあ~」についての疑問点に関連してtetoraさまに質問いたしましたが、
    本作品について意見を述べたつもりはありません。今後の参考にしたかったので、自分の
    先入観を払拭するためにも、前記の疑問点について質問させていただきましたが、文中、
    大変失礼な表現があったことは伏してお詫び申し上げます。
    tetorapackさまのところにも書きましたが、私はかつての文芸映画にあったような秀作は
    今後演劇の世界で誕生すると信じている者で、吉田小夏様のような作家には期待こそすれ、
    悪意を持つ理由がありません。
    演劇を愛する者として個人的に作家に憎悪を向けたり、悪意を持って何の得るものがある
    でしょうか。
    しかし、結果的に吉田小夏様を傷つけてしまったことは変えられない事実なので、
    お叱りは真摯に受け止め、幾重にもお詫び申し上げます。





    2009/12/13 00:31

    coconuts☆さん

    わざわざコメントありがとうございます。

    私の意見・気持ちは舞台の「観てきた」と、ここのコメントに書いたとおりです。

    tetorapackさんのところにも、別の方からコメントがあったように、今回、もしくは過去の青組の舞台をご覧になった方は、きゃるさんの今回の書き込みには、同様のご意見をお持ちのようです。

    いずれにせよ、私もtetorapackさんも、そのほか多くの方たちも、青組、そして吉田小夏さんの次回作を心待ちにしていますよ!

    2009/12/12 14:01

    きゃるさん

    コメントありがとうございます。

    こういう言い方でまとめるのは不本意ですが、「好みの問題ですかね」。

    成瀬巳喜男も木下恵介も自分で書いておいてなんですが、ちょっとした言葉の綾のようなものです。この2者が青組の舞台に似ているとは感じているわけではなく、あくまでモノクロームのしっとりとした印象との感想です。2者の名前を挙げた私がうかつだったのかもしれません。この点は失礼しました。

    私は「向田邦子的」なものも「大人の毒」も青組の舞台に感じられなくても問題はないように思います。青組には青組のオリジナリティが十分にあると思います。

    また青組の舞台に「ぬるま湯」のような感覚は抱いておりません。日常にあって、その中に少しだけ芽生えてくるような、人の心・感情の動きや感覚を丁寧に、そしてしっとりと品良く描いていて、とにかくいいんです。単に心地よいというだけでなく、帰宅しながら持ち帰るような、一緒に観劇した人とも分かち合えるようなそんな感覚を心に持てるのも素晴らしいと思うのです。

    ちなみに、きゃるさんが危惧なさっている、登場人物の内面も、舞台を観ていてきちんとわかります。私にはそう見えました。具体的に台詞になっていなくても(「私悲しいです」的な直接的な台詞がなくても)、その仕草や言い回しから十分に伝わっていると思います。

    ですから、どんなに、あるいは何とお書きになっても、私は青組と吉田小夏さんの生み出すものは大好きなことに変わりはないです。

    冒頭にも書いたとおり、「好みの問題」かもしれませんね。「肌に合わない」というものはあるものです。肌に合わないとお感じになる真因が、何かおありになるのかもしれませんけど。

    2009/12/12 14:00

    きゃるさま>

    私の人生がどんなものであったかを、まったく知らない上で、あえて、私自身を否定していただくことは、もちろん個人の自由です。
    また、演劇の感想が人それぞれなのも、当然のことだと思っています。

    ただ、劇場に足を運んで、その人なりの時間を大切に過ごした方の感想に対して、劇場に足を運んでいないのに憶測によって水をさすだけというのは、劇場空間を共有することで初めて成立する演劇鑑賞とその感想、および感想の交換、という文化的行為とは別の行為だと感じました。

    観劇していないのにこれだけのご意見をなさっているというのは、今回の作品そのものではなく作家としての私へ不満、もしくは憎悪だと思いますので、コメント欄よりはご自身のブログや掲示板で主張していただく方が、より王道ではないかと感じました。
    もし書いていただく機会があれば、きちんと拝見したいと思います。

    私のでしゃばることではないのかもしれませんが、尋常ではない、なみなみならぬご不満を感じたため、発言させていただきました。

    2009/12/12 02:17

    アキラさま

    「品の良さ」は「だりあ~」にも感じました。この品の良さはとても貴重
    だと思います。
    ただ、ニック@ネーム2さんのレビューの一文は私が「だりあ~」に
    感じた物足りなさそのものなんです。
    だからまだそれは払拭されてないんだなと判断しました。
    「だりあ~」のときに永井愛さんとの対談があったのですが、二兎社に
    しろ、如月小春にしろ、もう少し大人の毒があったのよね。
    永井さんも二兎のパートナーだった大石静さんにも毒があった。
    むしろ、永井、大石に向田邦子との共通点を感じますね。
    成瀬巳喜男は私の大好きな監督で、DVDでなく1作1作、ちゃんと映画館に
    行って見てきたけど、成瀬は小津よりきれいごとを排してよりシビアな
    世界を描いてるでしょう。
    成瀬は実生活でも女には高い授業料払ってきた人ですから
    吉田さんとは人生のキャリアが違う。
    成瀬とか木下恵介などの大人の秀作を数見てきた自分には、
    男女差ではなく、「人間の綾」が私には物足りないんですよ。
    この作品は観ていないので言えませんが、「だりあ~」は
    人間がたくさん出てくるけど、どうということなくホワーッと終わってしまった。
    終わり方は向田邦子的でしたけど、過程がね。
    まだ、蓬莱竜太のほうが男だけど女の心理の綾はうまく描いてる。
    夫と一緒に観たんですが、夫も私と同意見でしたよ。「品が良いけど
    強く訴えてくるものがない」って。
    吉田さんはきっと幸福な人生送ってこられたかたなのでは?
    彼女がもう少し年をとって辛酸もなめたら、深みが出てくるん
    じゃないかしら。
    人間、幸福に越したことはないですけど。
    だから男性はよけいにその「温かさ」を愛するのかも。
    「ずっとこのまま素敵な作品、書いてね」って。
    ぬるま湯みたいなドラマでも「ボールベアリングドラゴンズ」の田岡美和の
    ほうが、もっとピリッとした芝居を書くので私は好きです。
    田岡さんの毒は永井愛に近いから、若いけどなかなか才能がありますよ。

    2009/12/11 17:29

    tetorapackさん

    コメントありがとうございます。

    かなり気に入ったご様子ですね。
    私も好きな演劇で、吉田小夏さんの作品には毎回「品」のようなものを感じます。

    2009/12/11 07:07

    アキラさん

    いやー、「うん、うん、分かる、分かる」って感じで、拝見しましたです。
    私も、なが~いレビューしちゃい終えて、たった今、アキラさんのレビュー見させて頂きました。

    今回の作品は、まず、私にとってですが、肌に合うこと、もうドンピシャで、いたく気に入ってしまいました。うまく言えませんが、アキラさんの表現で言う、まさにモノクロームの美しさ。「しっとり」という点もまったく同感です。

    >あいかわらず、時の重ね方が巧みだ。すっと、時間を遡ったり、時間が交差したり、それが物語に効果的に使われる。
    >今回も役者がいい。昭和的な話し言葉な登場人物なのに、引き込まれてしまう。呼吸のタイミングなのか、何なのかわからないが、台詞が織り上げる世界が美しく上品に感じる。
    そして、アキラさんの冒頭の
    >何回も同じことを書いてしまうが、青☆組(吉田小夏さんの脚本と演出)にはやはり「品」のようなものを感じる。しっとりとした上品さ。

    私も、まさにそう感じました。私は、どちらかというと、ベタが好きで、安心して観ていられる口語演劇が好きですが、この作品のけっしてお高くはない「品」のような感覚、こういうのにはめっぽう弱い(大好き)です。

    自分のレビューに書きましたが、私にとっては、今年のベスト10に入る作品です。だって、こういうの、本当に好きなんだもん。

    2009/12/11 01:44

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