満足度★★★
作家の白日夢願望?タイトルバックに使われる荒船泰廣による不気味なアニメーションに比べれば、後の展開は意外にふつうに感じた。楽器のガチャガチャした生演奏で出演者たちが踊る場面は唐十郎風だし、ノスタルジックな録音音楽で女性たちがポージングする場面は清水邦夫風で、どこか70年代初頭のアングラ芝居の懐かしさも感じさせた。フラッシュバックのように同じ印象の場面が続くので、少々退屈でもあるがとても不思議な世界に思わず引き込まれる。「喫茶店に伝説の料理人がいて、こんなことが起こったら面白いね」という作家の白日夢願望を具現化したような作品に思えた。
ネタバレBOX
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2009/11/30 19:31
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