ベストアンサー 公演情報 643ノゲッツー「ベストアンサー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    役者さんは面白かったけど
    初見の劇団で、どういう芝居なのか知らずに観ました。
    フライヤーから受ける印象とまったく違う劇でしたが(笑)、
    会話がリアルで、役者さんたちの演技はまあまあ面白かったです。
    女優陣にくらべ、男優陣の性格づけが川島兄と秋元以外は、イマイチ弱く感じましたが。
    ストーリーに無理があり、すんなり納得できない部分もありました。
    この劇団自体への自分の評価はあと1、2作観てみないと決められないなーと思います。

    ネタバレBOX

    特に印象に残った役者さんは、秋元の熊谷さん、米山の松本寛子さん。
    2人も生活感が感じられる役でした。秋元さんは「逆手本忠臣蔵」のときとは
    また違った役どころで楽しめました。
    下着を売った女性が金回りがよくなったといって、2人ともわかりやすいケバイファッションになるのも同性としてはよくわからない。
    ブランドものを買うことはあるかもしれないが、あの2人の外見は単に下品になったようにしか見えない。水商売に入ったわけでもないのに?北岡さんはしゃべりかたまで変わってしまう。不良仲間に入った中学生じゃあるまいし。
    下着を売ったことを隠しているのに、あんなに極端に変わるものなのか。
    コントではないので不自然に感じました。
    中村さんが事実を知り、意外に常識的なきちんとした意見を言うので、2人が精神的に堕落したことを表すためにあの服装にしているのかもしれないが、服装センスと金回りがよいこととは問題がまた違う気がします。
    アイドル志望の手塚さんも登場のしかたが唐突で、それも仕掛けなのかもしれないが、最初、従業員なのか遊びに来ている知り合いなのかよくわからなかった。
    同伴者が「あの弁当屋の店長、あるいは個人事業主がまったく出て
    来ないのはとても不自然な気がする」と言っていました。
    確かに、あの狭いシチュエーションではそうかもしれません。
    最近のコメディーによく見られる傾向ですね。日常劇である以上、必要と思われる存在の人物が、本筋には関係ないからまったく登場しないということが。それがお芝居のリアリティーをそぐ場合もありますね。難しいところですが。勤務時間外での出来事とはいえ、従業員たちがあれだけ気を遣うような怪我なら店の責任者が蚊帳の外ということも考えにくいですから。
    それに平井さんの怪我の程度がよくわからない。眼鏡をしていたのに、まるで目に刺さったかのような騒ぎようで、目に刺さったら失明は免れないでしょうけれど。平井さんがあの職場に来ているのは、休職中だが従業員たちに病院の送り迎えをさせるためなのか、仕事はいまも続けているためなのか不明。弁当を詰める仕事ならあの目の状態では普通はやめるか休職するかどちらかだと思われるが。
    シリアスな場面とお笑いのバランスも一考されたほうがよいかなと思います。
    「ベストアンサー」という題名ですが、川島弟が同僚たちの電話を一斉に受ける場面が終盤にありますが、それまで彼がふだんから仲間に頼られてるという印象の場面がないだけに、この場面が取ってつけたように見えてしまいました。兄の借金のふくらみかたがギャンブル、キャバクラ、フーゾクとありきたりでしかも、なぜそんな自堕落な生活になったかという背景も説明されない。
    暗転が多く、いくつかのエピソードをつないでいく芝居なので、ラストのような
    「あの夫婦お似合いかも」みたいな当たり前のオチでは、「何だ、それだけ?」と肩透かしをくらったような物足りなさが残りました。兄嫁も目力で笑わせる以外の描き方がほしかった。フィリピン人の彼女がなぜ、駅前で日本語で演説していたのかという理由がわからない。自転車を平気で乗り逃げしたり、単に突拍子もない行動に出る変わり者ということなのか、それではあまりにも外国人をバカにしているのでは。

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    2009/11/16 03:51

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