水飲み鳥 公演情報 ユニークポイント「水飲み鳥」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    リアルかつ何気ない空気
    ユニークポイントの舞台は大きな会場で作りこんだ舞台をやる時と、こういった小作品をやる時とあります。
    大きな舞台もその良さがあるのだけど、個人的には小作品が結構好きです。

    広島、静岡で公演を行ってきての東京公演との事で、初日から安定した舞台が見れました。

    ネタバレBOX

    高校時代の友人の死をきっかけに、12年ぶりにかつての友人たちが集まって、それぞれの現実と向かい合う1時間10分程の小作品。

    舞台の上に客席を設けて、実際の演者は畳6枚の上という特殊な舞台。
    正直ちょっと客席が狭苦しいです。
    短い舞台なのに途中で身体がつらくなって集中できなくなってしまったのが残念。

    でも、お芝居はいつものユニークポイントの重厚な会話ではなくて、もっと軽くて自然な言葉で、目の前の役者さんたちが自分たちと同じ世界に息をしてるんだと言う事が感じられました。
    たまに言葉が書き言葉になってしまって本がチラついてしまうのが残念だったりもするのだけど。
    極たまに。

    次々とやってくる高校時代の仲間たちとの会話は他愛もなく、時にコミカルに進んで見ていて暖かい気持ちにさせられます。
    でも、中盤に死んでしまった高校時代の友人のカレシが現れてから空気が変わってきて、「嘘」と断りつつ本当の事を語りだします。
    本音が出てきて、実はこの葬式に来たのは誰かからお金を化してほしいから、とあからさまにお金を要求する旧友。

    30歳になった彼らには実際には現実の波が痛いほど打ち付けているのでした。
    ラスト、部屋の主で主人公の森が目覚めると、昨晩の事が夢だったかのように誰もいなくなっているという辺りが寂しさを感じさせるのでした。

    終演後、ロビーへ出ようとすると上演台本を無料で配布していました。
    これは嬉しいサービスですね!

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    2009/11/15 01:47

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