東京裁判 公演情報 パラドックス定数「東京裁判」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    【一般席】 重厚さにしびれる!
    あの若さで、しかも女性で、これだけ重厚な芝居が書けるなんて、野木さんの頭の中はどんな構造になっているんだろう。50歳、60歳の大御所が書いたと言われても信じる作品だ。

    また役者が素晴らしい。誰一人、見劣りする役者がいない。いやそれどころか、それぞれがピンで主役を張れる役者が5人揃っている。

    実は若手劇団が東京裁判をやると聞いたとき、パロディか何かかと思った。正攻法でしかも作家の想像力でおそるべきリアリティを持たせている。ただただすごい。

    Pitには一階席、二階席とある。一階席は観客席が被告席となる。そして二階席は裁判長、検察団の席となる。どちらで見るかが見方も変わるかも。両方から見てみたい芝居だ。

    ネタバレBOX

    ときどき、役者達が観客席をにらむ。要は我々は検察団であったり被告であったり裁判関係者であったりするわけだ。その目線が強烈だ。通常芝居で役者と目線があったりすると瞬間でもうれしいものだが、今回はもう痛いくらいだ。思わず身震いがした。

    しかし、終わった後、えも言われぬ快感を得た。小劇場でしか味わえない楽しみだ。

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    2009/11/14 23:37

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