満足度★★★★
なんでこんなに面白い作品が登録されてないの?
なにこれっ!というほど面白い作品を作ってる。
ワンアワーパーキングという集団(?)の公演。
こりっちに団体自体が登録されていなかったので自分で登録した。
ぼんやり目を醒ますスーツ姿のサラリーマン。
ここはどこだろう?公園らしい。自分はどうしたのだ?
カップルがやってきてベンチに座る。声を掛ける。
「ここはどこでしょう?」
無反応。
「おぃ!無視するなよ~」
無反応・・・。
やがて、哲っちゃんという男に出会う。
生前は漫才をやっていたが癌で亡くなったという。
そう、幽霊だったのだ。サラリーマンも幽霊だったのだ。
サラリーマンは自分の過去の記憶が思い出せない。
自分は誰だったのだ?なにをしていたのだ?なんで死んだのだ?
そのうちに修治という男と出会う。
修治は生きている人間で、写真家をしている。
なぜか修治にはサラリーマンの姿が見える。
サラリーマンはお願いする。
「自分探しを手伝ってもらえないだろうか?」
この舞台の序章はこんなストーリから始まる。
笑いの要素もあり、人情ものの要素もあり、とにかく話の筋を追うのが楽しみでならない。
終演後には涙で「バスタオルが必要だった」と感想をもらす人もいたほど。
小井土一章の作・演出の作品。
この集団としては2作品目らしいが、本も演出もとてもクオリティが高い。
もっともっと多くの人に観てもらいと思える面白い作品だ。